【詳細データテスト】アルピーヌA110 標準車+αのパワーと足回り より高速向き 高まった満足度

公開 : 2022.03.19 20:25  更新 : 2022.03.27 16:43

使い勝手 ★★★★★☆☆☆☆☆

インフォテインメント

アルピナは2022年モデルで、いよいよ待望の機能向上を図るとアナウンスした。7.0インチのタッチ式画面を用いるインフォテインメントシステムは、ついにApple/Androidいずれのスマートフォンにも対応するミラーリング機能と、音声認識機能が盛り込まれるのだ。

今回のレジャンドGTを含め、2021年モデルまでのオーナーは、mySPINと呼ばれるデバイス接続アプリを使わざるを得ない。残念ながら主流のミラーリングより使い勝手に劣り、できることも少ないシロモノだ。

これまではスマートフォンとの接続機能が限定的だったが、2022年モデルではシステムの変更が行われるので、改善が見込まれる。
これまではスマートフォンとの接続機能が限定的だったが、2022年モデルではシステムの変更が行われるので、改善が見込まれる。    JON BRADSHAW

センターのインフォテインメントディスプレイは小さく、表示はシンプルで、やや使い方がわかりづらい。しかし、我慢して使い続ければ、エンジンやギアボックスの温度、シャシーのダイナミクス関連のデータなど、さまざまな情報が表示できるはずだ。

ナビゲーションシステムは、たいしたことのないものだ。6万ポンド(約930万円)級のクルマに装備されたアイテムならば、もっと楽に入力できて、見やすくあってほしいところなのだが。

テスト車に装着されていたオーディオは、3機種あるうちの中間仕様で、フォーカル製の軽量スピーカーを用いたシステム。パワーと全領域のディテールがやや不足しているが、コンパクトスポーツカー用としては妥当なチョイスだろう。デジタルラジオの受信状況は不安定だった。

燈火類

LEDヘッドライトは標準装備。技術面はシンプルだが、ハイビームは十分に明るく、ロービームの照射範囲もうまく設定されている。

ステアリングとペダル

ペダルレイアウトがうまくいっているので、左足のフットレストも広く取れている。ブレーキペダルはやや左寄りだが、そうと気づかないのは広い踏面のおかげだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 撮影

    ジョン・ブラッドショー

    John Bradshaw

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Koichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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