MG 4 EV 詳細データテスト 安価ながら高い完成度 後輪駆動の楽しさあり 快適性にも進歩あり

公開 : 2023.04.15 20:25

使い勝手 ★★★★★★☆☆☆☆

インフォテインメント

MGのマルチメディアシステムは、かなりベーシックなタッチ画面式インターフェイスを用いる。とくにほめるところはないが、使い方を見極めるのは簡単だ。

画面の反応はまずまず早いが、かなり強く突かないといけない。また、ボタンや文字には小さめのものもある。ホーム復帰と音量調整は実体ボタン。ショートカットのヴァーチャルボタンの列も配置されるが、エアコンパネルともども、スマートフォンをミラーリングすると消えてしまうのは腹立たしいところだ。

純正ナビがなくても、Googleマップを用いるスマートフォンミラーリングで十分。しかし、スマホと連携すると、ショートカットとエアコンパネルが表示されなくなるのは使いづらい。
純正ナビがなくても、Googleマップを用いるスマートフォンミラーリングで十分。しかし、スマホと連携すると、ショートカットとエアコンパネルが表示されなくなるのは使いづらい。    MAX EDLESTON

Apple CarPlayもAndroid Autoも有線接続式で、前席にはタイプAとタイプC、後席にはタイプAのUSBポートが設置されている。

テスト車はSEグレードで、ナビゲーションが標準装備されるのは、さらに上位機種のトロフィーグレード。別の機会にそれを試してみたが、わざわざ追い金して手に入れる価値のあるものではなかった。案内はまずまずわかりやすく、使いやすいが、渋滞情報はGoogleマップにかなわない。

燈火類

LEDヘッドライトは標準装備で、そこそこ光が強く、自動ハイビームの信頼性も高い。トロフィー仕様ではアップグレード版となるが、マトリックスLEDの設定はない。

ステアリングとペダル

ドライビングポジションは、やや左へオフセット。これはホイールアーチの張り出しによるものだ。フットレストが必要以上にワイドなこともあり、ロングドライブで脚を伸ばす余地はない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    役職:ロードテスター
    ベルギー出身。AUTOCARのロードテスターとして、小型車からスーパーカーまであらゆるクルマを運転し、レビューや比較テストを執筆する。いつも巻尺を振り回し、徹底的な調査を行う。クルマの真価を見極め、他人が見逃すような欠点を見つけることも得意だ。自動車業界関連の出版物の編集経験を経て、2021年に AUTOCAR に移籍。これまで運転した中で最高のクルマは、つい最近までトヨタGR86だったが、今はE28世代のBMW M5に惚れている。
  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 撮影

    マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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