ゼロヨン加速はフェラーリ348t超え GMCサイクロンとタイフーン 世界最速トラック 前編

公開 : 2023.07.23 07:05

セパレート・シャシーにアグレッシブなボディ

シャシーは、S-15と同様にボディと別体。フロントサスペンションは、トーションバー式の独立懸架式。リアはリジッドアクスルにリーフスプリングという構成ではあったが、車高は落とされていた。

ブレーキには、先進的なアンチロックシステムがいち早く導入された。ドラッグレースでの出番は少ないとしても。ちなみに、マーキュリーが「Cyclone」という商標権を保有しており、モデル名のサイクロンには「Syclone」というスペルが選ばれている。

GMCサイクロン(1991年/北米仕様)
GMCサイクロン(1991年/北米仕様)

高性能ピックアップトラックらしく、見た目もアグレッシブさを強めていた。スポイラーがフレアしたフロントバンパーには、フォグランプを内蔵。ブラックのグリルにレッドのGMCロゴが飾られ、サイドとリアにはサイクロンのステッカーが貼られた。

245/50のワイドなファイアストーン・ファイアホーク・タイヤが、16インチ・アルミホイールを包んだ。ボディの塗装は、ブラックのみという設定だった。

インテリアでは、当時のポンティアックサンバード・ターボ用となるターボブースト計付きメーターパネルを獲得。ファブリック仕立てのバケットシートは新デザインで、シフトレバーはコルベット用が選ばれた。

この続きは後編にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    サイモン・ハックナル

    Simon Hucknall

    英国編集部ライター
  • 撮影

    リュク・レーシー

    Luc Lacey

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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