1月の新車販売、登録車ではカローラが13か月ぶりに首位獲得

公開 : 2024.02.09 07:05

・1月度の登録車、車名別の新車販売を解説
・トップ10でも前年比減の車種多く
・こまめな改良やモデル追加が好影響に

台数減も首位交代が発生 1月の登録車新車販売

日本自動車販売協会連合会は、2024年1月期における登録車新車販売の車名別ランキングを発表した。

2024年1月期 登録車通称名別新車販売トップ10
1位 トヨタカローラ:1万2484台
2位 トヨタ・ヤリス:1万2056台
3位 トヨタ・シエンタ:9810台
4位 トヨタ・プリウス:8550台
5位 日産ノート:8502台
6位 ホンダヴェゼル:7458台
7位 トヨタ・アルファード:6777台
8位 日産セレナ:6428台
9位 トヨタ・ハリアー:5819台
10位 ホンダ・フリード:5487台

トヨタGRカローラ
トヨタGRカローラ

登録車の1月期の車名別ランキングは、前年同月比13.7%減だったものの1万2484台を販売したトヨタ・カローラが2022年12月期以来、13か月ぶりの首位に輝く。前月首位のトヨタ・ヤリスは、同18.4%減の1万2056台にとどまって第2位に陥落した。

続く第3位には、同11.1%減ながら9810台を記録したトヨタ・シエンタが前月と同位で位置。また、第4位には同166.0%増の8550台を成し遂げたトヨタ・プリウスが1ランクアップで、第5位には同13.9%減ながら8502台を販売した日産ノートが4ランクアップで入った。

以降はホンダ・ヴェゼル、トヨタ・アルファード、日産セレナ、トヨタ・ハリアー、ホンダ・フリードの順で続き、トップ10のうちの6台がトヨタ車で、日産車が2台、ホンダ車が2台という結果となる。

トップ10常連のトヨタ・ルーミーとトヨタ・ライズは、生産を担うダイハツの認証申請における追加不正行為の判明に伴う出荷停止の影響で、ルーミーが第21位(3245台)、ライズが第25位(2312台)と、大きく順位を落とした。

商品改良や特別仕様車がポジティブに作用した

トップ10以降では、従来と同様にSUVおよびクロスオーバーモデルの堅調さが際立つ一方で、商品改良や特別仕様車の設定を実施したモデルの健闘ぶりが光った。2023年12月にホーム・ブラックスタイルを追加したホンダ・フィットは前年同月比26.4%増の5047台を販売して第13位に、クロスオーバーに加えて「スポーツSUV」を標榜するスポーツと「ニューフォーマル」を謳うセダンモデルを設定したトヨタ・クラウンは同112.1%増の5042台を記録して第14位につける。

2023年4月より販売を開始したホンダの新世代SUVのZR-Vは前月よりも638台多い3741台を登録して第18位に、2023年10月に一部改良を図ったスバルレヴォーグは同108.5%増の3380台を達成して第20位に位置。

ホンダZR-V
ホンダZR-V

また、2023年6月に全面改良した高級ミニバンのトヨタ・ヴェルファイアは同2351.5%増の3236台を売り上げて第22位に、2023年12月にフルモデルチェンジしたスズキスイフトは同61.6%増の3164台を販売して第23位。

セレナとともに2023年度グッドデザイン賞を獲得した日産エクストレイルは同103.9%増の3093台を記録して第24位に、2023年4月に商品改良を図ったスバル・インプレッサはSUVモデルのクロストレックと合わせて同29.7%増の2124台を登録して第27位に入る。

さらに、本年1月より改良モデルの販売をスタートしたマツダロードスターは同58.2%増の1041台を達成して第36位に、2023年12月に発売した新型コンパクトクロスオーバーSUVのレクサスLBXは849台を登録して第42位にランクインした。

記事に関わった人々

  • 執筆

    大貫直次郎

    Naojiro Onuki

    1966年型。早稲田大学卒業後、自動車専門誌や一般誌などの編集記者を経て、フリーランスのエディトリアル・ライターに。愛車はポルシェ911カレラ(930)やスバル・サンバー(TT2)などのほか、レストア待ちの不動バイク数台。著書に光文社刊『クルマでわかる! 日本の現代史』、アシェット・コレクションズ・ジャパン刊『国産名車コレクション』シリーズなど。

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