ミニ・カントリーマン 詳細データテスト ミニらしく活発 SUVらしからぬタイトな挙動 車体は大柄

公開 : 2024.04.27 20:25

購入と維持 ★★★★★★★☆☆☆

表面的に見れば、カントリーマンCの値付けはおみごとなのだが、仕様によってはちょっと割高になってしまいかねない。そう、オプション選択が分かれ目だ。

オプションなしのクラシック仕様には、シートヒーターもヘッドアップディスプレイもなければ、ワイヤレス充電器も後席スライド機構も備わらない。めぼしい装備はナビとパワーテールゲートくらいだ。

小排気量エンジンを積んだCの中級グレードは、オプションが少なめでもかなり高い残価率が予想される。
小排気量エンジンを積んだCの中級グレードは、オプションが少なめでもかなり高い残価率が予想される。

ミニ的には、大半のユーザーが装備のアップグレードを図ることを予想しており、レベル1〜3のオプションパッケージを用意。SかSE、JCWを選ぶと、レベル1の内容が標準装備される。対してCにレベル2を追加すると、3万5000ポンド(約669万円)クラスとなり、より大型のSUVを買える金額に達してしまう。

今のところ、カントリーマンはそうしたオプション追加時の価格の高さを埋め合わせできるくらい、残価率も高いと予想されている。しかし、ICEモデルにはとくに言えることだが、その状況が長く続くわけではないかもしれない。

テスト車の燃費は上々だったが、セールスポイントにするほど優秀とも言い難い。動力性能計測を含む1週間のテストで、燃費は13.9km/Lだったが、正直もう少しいい数字を期待していた。ただし、高速道路でのツーリング燃費は、予想をやや上回る16.6km/Lをマークした。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 撮影

    マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Koichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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