2024年版 航続距離の長いEV トップ10 1回の充電で何km走れる?

公開 : 2024.08.17 18:05

6. テスラモデルS

長所:高効率ゆえの長い航続距離、実用的で充実した装備、驚異的な加速性能
短所:ハンドリングの繊細さに欠ける、左ハンドル車しかない、使い勝手に難あり
航続距離:652km

テスラ・モデルSは量産EVとしては初期のものだが、数々のアップデートにより、競合車と対等に渡り合っている。

6. テスラ・モデルS
6. テスラ・モデルS

ツインモーター仕様は、0-97km/h加速3.1秒というスーパーカー並みのスピードで駆け抜け、なおかつ一充電での航続距離は652kmだ。

トライモーター仕様のプラッド(写真)は約25km短いが、加速性能はこれまでに生産されたクルマの中で最速クラスだ。

ただし、モデルSは現在、左ハンドル車のみが生産されている。

7. ポールスター3

長所:運転が楽しい、広い室内、ライバル車より安い
短所:低速域でのもたつき、タッチスクリーンへの依存度が高い、ボルボと似たようなインテリア
航続距離:650km

ポールスター3は、ユニークで魅力的いっぱい、そして非常にお勧めできるクルマだ。

7. ポールスター3
7. ポールスター3

他のクルマにはない外観とフィーリングを持ち、航続距離の長さと充実した標準装備を考えれば、コストパフォーマンスは十分と言える。

それだけでなく、快適性、速さ、適度なハンドリング性能がうまく調和している。ただし、スポーツカーではない。

でも、それでいいのだ。なぜなら、シングルモーターのロングレンジ仕様は640km以上走るはずだからだ。そして結局のところ、EVでは純粋なドライビングの楽しさよりも航続距離の方が重要なのだ。

8. メルセデス・ベンツEQS SUV

長所:優れた効率と巨大バッテリーによる長い航続距離、ロングドライブでもリラックスできる、非常に広い
短所: 7人乗りとしての多用途性や高級車らしい豪華さはない、低速域での乗り心地はかなり悪い、非常に高価
航続距離:645km

EQSのセダンを “ジャッキアップ” し、さらにラグジュアリーテイストを注入したのがEQS SUVだ。狭い駐車場での操縦には後輪操舵が欠かせない、巨大な野獣である。

8. メルセデス・ベンツEQS SUV
8. メルセデス・ベンツEQS SUV

118kWhの大容量バッテリーを搭載し、航続距離は645kmに達する。充電速度はEQSセダンの200kWと同等だ。

9. テスラ・モデル3

長所:価格の割に航続距離が長い、扱いやすい、高いアジリティ
短所:不安定な乗り心地、物理コントロールが少ない、「オートパイロット」の安定性に欠ける
航続距離:630km

テスラ・モデル3は驚くほどお買い得だ。最も安価で仕様であっても、セダンとしての実用性、印象的なパフォーマンス、適度なハンドリング・ダイナミズムが融合しており、優れたオールラウンダーとなっている。

9. テスラ・モデル3
9. テスラ・モデル3

もちろん完璧ではない。室内にボタンがないことに戸惑う人も多いだろうし、ツインモーター仕様のスーパーカーに迫る加速性能にもかかわらず、総合的なダイナミクスは高水準には達していない。

ツアラーとしても快適性には欠ける。ロングレンジ仕様では630kmを走れるのだから、これは残念なことだ。

しかし、日常的に運転するのに楽しいクルマであることは確かだ。優れた航続距離により、さまざまな人に魅力的な選択肢となるだろう。

記事に関わった人々

  • チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • マレー・スカリオン

    Murray Scullion

    役職:デジタル編集者
    10年以上ジャーナリストとして活動し、雑誌、新聞、ウェブサイトに寄稿してきた。現在はオンライン版AUTOCARの編集者を務めている。オースチンやフェラーリなど、1万円から1億円まで多数のクルマをレビューしてきた。F1のスター選手へのインタビュー経験もある。これまで運転した中で最高のクルマは、学生時代に買った初代マツダMX-5(ロードスター)。巨大なジャガーXJ220も大好き。
  • 林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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