【詳細データテスト】フォルクスワーゲン・ゴルフGTI マイルドな乗り味に改良 悔やまれるMT不在

公開 : 2024.10.05 20:25

テストコース ★★★★★★★★☆☆

下位グレードのゴルフでは、サーキットでは間違いなく苦戦する。GTIの上乗せされたパフォーマンスは、ストレートエンドを遠く感じさせないだけではない。頼れるグリップがあり、パフォーマンス志向のタイヤとブレーキは数ラップで音を上げることがない。

ドライコンディションなら、XDSがいい仕事をして、フロント内輪の空転を防ぐ。そして、多少ブレーキを残せば、いよいよコーナーへとクルマを曲げさせてくれる。シビック・タイプRやフォーカスSTほどのおもしろみはないが、このときのGTIの信頼性と穏やかなレスポンスは、サーキット走行の基本へ取り組むのにちょうどいい。とはいえその際には、おそらくその目的にもっと向いていないクルマを選びたくなるだろうが。

振り回して楽しめるクルマではないが、速くて安心感があり、電子制御を調整すればおもしろみも感じられるようになる。
振り回して楽しめるクルマではないが、速くて安心感があり、電子制御を調整すればおもしろみも感じられるようになる。    JOHN BRADSHAW

ウェットハンドリングコースでは、スタビリティコントロールがうまくチューニングされていることを、システム自体が証明してくれる。すべてオンにしておけば、スムースに走り続けることができ、スライドを完全に封じる。

スポーツモードは許容範囲が大きく、すべりやすい状況ではGTIのおもしろみがある側面を明らかにするが、コントロールが効かなくなることはない。喜ばしいのはオフモードで、本当にすべてをオフにしたように感じる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    役職:ロードテスター
    ベルギー出身。AUTOCARのロードテスターとして、小型車からスーパーカーまであらゆるクルマを運転し、レビューや比較テストを執筆する。いつも巻尺を振り回し、徹底的な調査を行う。クルマの真価を見極め、他人が見逃すような欠点を見つけることも得意だ。自動車業界関連の出版物の編集経験を経て、2021年に AUTOCAR に移籍。これまで運転した中で最高のクルマは、つい最近までトヨタGR86だったが、今はE28世代のBMW M5に惚れている。
  • 撮影

    ジョン・ブラッドショー

    John Bradshaw

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事