アウトバック、エグザンティア、ベルサイユ… 車名が地名になっているクルマ 26選(後編) 「M」から「Z」まで
公開 : 2025.01.18 18:25
R:セアト・ロンダ
1982年に登場したロンダ(Ronda)は、母国スペインの地名を付けるというセアトのトレンドの始まりとなった。その理由は、フィアットとのいさかいだった。ロンダはフィアット・リトモのバッジエンジニアリング車であり、当初は車名も共有していたが、1980年代初頭に両社の提携関係が破綻すると、モデルチェンジとブランド変更が必要となった。これ以来、セアトは全車にスペインの地名にちなんだ車名を付けている。イビサ、レオン、アテカ、タラッコ、そして他にも宮殿にちなんだアルハンブラなどがある。

S:プリムス・サヴォイ
プリムスは、高級ホテルの名前をクルマに付けるのが好きだったようだ(プラザやベルヴェディアなど)。このサヴォイ(Savoy)も英国ロンドンのサヴォイ・ホテルに由来するが、その歴史をさらに遡っていくと、フランス南東部の地域名にたどり着く。また、プリムスというブランド名はマサチューセッツ州の都市に由来するので、場所に関するボーナスポイントということで今回はご勘弁いただきたい。

T:ヒョンデ・ツーソン
ヒョンデは、ルート66から少し外れた米国西部の町名を採用することが多い。ツーソン(Tucson)以外にも、サンタフェやサンタクルーズ(またはサンタクルス)がある。ツーソンはアリゾナ州第2の都市で、その名前は先住民のトホノ・オオダム族の言葉に由来する。「黒い山のふもとの泉」という意味だ。クルマの名前としてはキャッチーだ。

U:UAZ 469
「U」という文字では選択肢が限られてしまうので、1970年代のソビエト軍用オフロード車の民生版も含めることにする。この469という車名は、ソ連の合理的な番号付け方式によるものである。各モデルには、生産工場と生産量に基づいて英数字の車名が付けられた。UAZはウリヤノフスク自動車工場(Ulyanovsk Avtozavod)の略で、モスクワの東640kmのウリヤノフスクにある。

V:リンカーン・ベルサイユ
リンカーンはフォードの米国市場向け高級ブランドだが、ベルサイユ(Versailles)という車名はフランスに由来する。もともとは、1950年代にベルサイユ宮殿からほど近いポワシーにあるシムカ工場で生産されていたフォード車に与えられた名称だ。1977年から1980年にかけて、リンカーンのセダンでこの名称が復活している。奇妙なことに、1990年代にはフォードのブラジル法人がフォルクスワーゲン・サンタナのバッジエンジニアリング車にこの名称を使用した。


























