もはや博物館 広大な森の中で見つけたクラシックカー 40選(前編) ジャンクヤード探訪記

公開 : 2025.03.15 18:45

1969年型プリムス・サテライト

非常に人気が高い、ほぼ完璧な状態の1969年型プリムス・サテライトだ。V8エンジンによって、0-97km/h加速タイムは6.3秒から10.5秒であった。

1969年型プリムス・サテライト
1969年型プリムス・サテライト

1962年型マーキュリー・コメット

下の1962年型マーキュリー・コメットか、それとも屋根の上に載っている1963年型フォード・フェアレーン500か。好きな方を選べと言われたら、どちらを持って帰るだろうか? これほど広々としたヤードに、クルマが何台も積み重ねられている光景は珍しい。

1962年型マーキュリー・コメット
1962年型マーキュリー・コメット

1970年型キャデラック・フリートウッド75

正体を示す手がかりはあまり多くないが、編集部の見立てでは、草木の下に1970年型キャデラック・フリートウッド75が隠れているようだ。このクルマは1970年当時、最上級の贅沢さを誇っていた。標準装備はかなり充実しており、パワーステアリング、エアコン、そしてこの巨体を最高190km/hまで引っ張り、0-97km/h加速9秒を実現する最高出力375psのV8エンジンがあった。オプションも数多くあり、クルーズコントロールや、対向車が近づくとヘッドライトを暗くするガイドマチック(Guide-Matic)というシステムも用意されていた。

1970年型キャデラック・フリートウッド75
1970年型キャデラック・フリートウッド75

AMCジャベリン

AMCジャベリンは米国、メキシコ、ベネズエラ、ドイツ、オーストラリアの合計5か国で製造された。この個体はワシントン州ケノーシャの工場から出荷されたものだ。AMCがフォード・マスタングに対抗して送り出したモデルで、1967年から1974年にかけて製造されていた。

AMCジャベリン
AMCジャベリン

1970-1/2シボレーカマロ

この1970-1/2カマロを購入した勇者がその後いるかどうか、ぜひ知りたいところだ。編集部が訪れた際には、オールドカー・シティでは1595ドル(約25万円)で販売していたが、もちろんかなりの修理が必要だ。

カマロは1969年型の販売が振るわなかったため、新型車の発売は1970年2月まで延期された。GMは、ディーラーが旧モデルの在庫を売り切るまで新型車の発売を待つことにしたのだ。そして、1970年のモデルイヤーの途中で導入されたことから、1970-1/2という名称で呼ばれるようになった。

1970-1/2シボレー・カマロ
1970-1/2シボレー・カマロ

1953年型シボレー・ベルエア

1台のベルエアがゆっくりと自然に還っていく。ベルエアという名称は1950年に初めて登場し、シボレーのモデルレンジにおける2ドア・ハードトップを識別するために使用された。しかし、このモデルが製造された1953年には、上級仕様のトリムを示すものとして使用されていた。その後、ベルエアの名称は1970年代半ばまで使用された。

(翻訳者注釈:この記事は「後編」へと続きます。お楽しみに)

1953年型シボレー・ベルエア
1953年型シボレー・ベルエア

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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