【詳細データテスト】アウディE-トロンGT パフォーマンスは向上 快適性や俊敏さは改善の余地あり

公開 : 2025.04.12 20:25

結論 ★★★★★★★★☆☆

われわれはE−トロンGTを、使い勝手と非の打ちどころのないスペシャルさをうまく組み合わせたクルマだと思ってきた。アップデート版も、その点に変わりはないし、日常使いで600km近い航続距離と、高められたパフォーマンスまで加わった。

キャビンも相変わらずよくできていて、デジタル装備も程よく、エルゴノミクスもみごとで、ラゲッジスペースも十分にある。ひとも羨むほど広い守備範囲はこれまでどおりだ。

結論:アウディのスーパーEVは、素のモデルでもかなり魅力的だが、最先端を行くものではない。
結論:アウディのスーパーEVは、素のモデルでもかなり魅力的だが、最先端を行くものではない。    MAX EDLESTON

とはいえ、改善の余地はまだ残っているし、もっと改善されているべきだった。とくに、かなり高くなった価格を考えれば、そう言わざるを得ない。シャシーのアクティブデバイスが、より高価なRSでないと装備されないというのは、明らかな手落ちだ。

記事に関わった人々

  • 撮影

    マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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