2025年版 自動車専門誌が選ぶ、最高のハイパーカー 10選 技術力の結晶

公開 : 2025.05.04 18:25

8. リマック・ネヴェーラ

長所:世界最速のクルマの1つ 驚異的なパフォーマンス
短所:240万ポンド(約4億6000万円)という価格 刺激的なエンジン音がない

クロアチアの新興企業、リマックの最高傑作は、『C_Two』コンセプトの量産モデルである『ネヴェーラ』だ。

8. リマック・ネヴェーラ
8. リマック・ネヴェーラ

2017年にデビューした際、1088psの出力と67万ポンド(約1億3000万円)の価格設定で、電動ハイパーカーのトレンドを牽引したと言っても過言ではない。

ネヴェーラはわずか150台の限定生産だが、量産EVの最高速度記録412km/hを達成したこともあって人気はさらに高まった。

複合素材のチューブを骨格とし、各車輪に電気モーターが1基ずつ、フロントアクスルとリアアクスルにそれぞれトランスミッションが搭載されている。

これにより、ネヴェーラは合計出力1914ps、最大トルク234kg-m、0-100km/h加速1.95秒を実現した。120kWhの大容量バッテリーにより、航続距離は最大547kmとされる。

高級感を求めるなら、ネヴェーラの兄弟車であるピニンファリーナ・バッティスタがある。リマックと共同開発したシャシーを採用し、よりラグジュアリー志向で仕上げられている。

9. ロータスエヴァイヤ

長所:他の電動ハイパーカーよりも軽量 驚異的なパフォーマンス
短所:航続距離が短い エンジン音の興奮がない

高性能車のトレンドがどこへ向かっているのか、今回2台のEVを取り上げたことからもおわかりいだたけるかもしれない。

9. ロータス・エヴァイヤ
9. ロータス・エヴァイヤ

AUTOCARは、高回転で騒々しい、速くてドラマチックな内燃エンジン搭載のマシンが大好きだが、緻密にコントロールされた圧倒的なモータートルクの魅力も否定できない。ロータス『エヴァイヤ』では、その美点がはっきりと描かれている。

量産バージョンの実力はまだ定かではない。昨年末にようやく納車が開始されたばかりで、AUTOCAR英国編集部はロータスの社内テストコースでプロトタイプにのみ試乗したが、それでも十分に期待させるものだった。

EVであろうとなかろうと、エヴァイヤの主要スペックは完璧だ。70kWhのバッテリーと4基の電気モーターを搭載し、車両重量は約1700kgと重いが、ピーク時の合計出力は約2000psに達する。ピレリPゼロ・トロフェオRタイヤを履き、0-300km/h加速はわずか9秒と謳われる。

プロトタイプの試乗では、低速からの発進加速はあまり印象的ではなかったものの、160km/hを超えたあたりでは容赦ない力強さでぐんぐんスピードを上げていき、四輪駆動でありながらロータスらしいバランスの取れたハンドリングを発揮した。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    役職:常勤ライター
    クルマだけでなく、英国のローカルニュースとスポーツ報道にも精通し、これまで出版物、ラジオ、テレビなど、さまざまなコンテンツ制作に携わってきた。フォルクスワーゲン・グループの小売業者向けニュースウェブサイトの編集者を務めた後、2021年にAUTOCARに移籍。現在はその幅広い経験と知識を活かし、主にニュース執筆やSNSの運営を担当している。これまで運転した中で最高のクルマは、トヨタGRヤリス。一番のお気に入りだ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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