2025年版 自動車専門誌が選ぶ、最高のハイパーカー 10選 技術力の結晶

公開 : 2025.05.04 18:25

10. ジンガー21C

長所:サーキット最速の市販車 魅力的な3Dプリント生産
短所:助手席はドライバーの横ではなく後ろにある 価格は約210万ポンド(約4億円)

ジンガー(Czinger)の『21C』は、このリストに掲載されている他の車とは少し異なり、3Dプリントというかなり型破りな方法で生産されている。

10. ジンガー21C
10. ジンガー21C

だからといって遅いというわけではない。2.9L V8ツインターボエンジンと2基の電気モーターにより、1350psという目を見張るほどのパワーを発揮する。

ジンガーは、0-100km/h加速1.9秒という、半ば信じがたいほどの加速力を謳っているが、サーキットでの速さは実証済みだ。例えば、グッドウッドのヒルクライムでは、全長約1.86kmのコースをわずか48.82秒で走り切り、市販車最速のタイムを叩き出した。

また、サーキット・オブ・ジ・アメリカズとラグナ・セカの両方で、市販車のラップレコードを更新している。

テストと選定方法

このリストは、AUTOCARのハイパーカーに関する幅広い知識と、運転体験、統計分析、そしてニュース収集に基づいて作成されている。AUTOCAR英国編集部のロードテスト(公道試乗)チームが、上記のモデルのいくつかを実際に運転しており、今後もさらに試乗を重ねていく予定だ。

AUTOCAR英国編集部の試乗記やデータ分析などを基に、このリストを作成した。(写真はパガーニ・ウトピア)
AUTOCAR英国編集部の試乗記やデータ分析などを基に、このリストを作成した。(写真はパガーニ・ウトピア)

よくある質問 Q&A

ハイパーカーとは何か?

ハイパーカーは、お金で買える最も高級で、最も爽快なクルマだ。多くの場合、驚異的なパワー、パフォーマンス、ドライビング・ダイナミクスを備え、自動車の世界における技術力の頂点を象徴している。

ハイパーカーの価格は?

ハイパーカーの価格はさまざまだが、その希少性ゆえに非常に高価になることが多い。数百万ポンド(数億円)するものが多く、生産台数も限られている。中には、道路を走ることなく、ガレージや個人のコレクションに保管されるクルマもある。

ハイパーカーを生産している自動車メーカーは?

ハイパーカーは希少性が高く、価格が数億円になることも珍しくない。(写真はジンガー21C)
ハイパーカーは希少性が高く、価格が数億円になることも珍しくない。(写真はジンガー21C)

ハイパーカーは、世界中の自動車メーカーによって生産されている。アストン マーティンフェラーリランボルギーニメルセデス・ベンツマクラーレンブガッティリマックなどが、世界のリーダー的存在だ。

史上初のハイパーカーは?

冒頭で述べたように、ハイパーカーは比較的最近生まれたカテゴリーだ。多くの自動車愛好家は、ランボルギーニ・ミウラを世界初の量産スーパーカーと捉えている。ミウラは1966年にV12エンジンを搭載して発売され、当時世界最強のクルマとなった。そして、候補はいろいろあるものの、AUTOCARは2005年のブガッティ・ヴェイロンが世界初の量産ハイパーカーではないかと考えている。現代では、ブガッティやケーニグセグなど複数のメーカーが世界最強・最速の称号を争っているが、この競争はこれから先、何十年後も続くだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    役職:常勤ライター
    クルマだけでなく、英国のローカルニュースとスポーツ報道にも精通し、これまで出版物、ラジオ、テレビなど、さまざまなコンテンツ制作に携わってきた。フォルクスワーゲン・グループの小売業者向けニュースウェブサイトの編集者を務めた後、2021年にAUTOCARに移籍。現在はその幅広い経験と知識を活かし、主にニュース執筆やSNSの運営を担当している。これまで運転した中で最高のクルマは、トヨタGRヤリス。一番のお気に入りだ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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