2025年版 自動車専門誌が選ぶ、最高のハイパーカー 10選 技術力の結晶
公開 : 2025.05.04 18:25
2. GMA T50
長所:コスワースV12 センタードライビングポジション
短所:生産台数は100台のみ もっと実用性があれば……
1992年に誕生した傑作スーパーカー、マクラーレンF1を手掛けたことで知られるデザイナーのゴードン・マレー氏が、その現代的な後継車となる独自のハイパーカー『T50』を発表した。さまざまな理由で自動車愛好家から熱い視線を注がれる1台である

T50は電気モーターを使用せず、1万2000rpm以上回転し、最高出力659psを発生する自然吸気の4.0L V12エンジンを搭載している。
F1の特徴であった、厳格な軽量設計、高度なエンジニアリング、コンパクトなサイズを踏襲している。
キャビン中央に運転席があり、その左右後方に2席をオフセット配置した3人乗りとなっているが、これもF1と同様だ。
極めつけは、いわゆる「ファンカー」と呼ばれるアクティブエアロダイナミクスである。ファンによって車体を強制的に地面に押さえつける、これまでの量産車には見られない特異な機構だ。
3. メルセデスAMGワン
長所:画期的なテクノロジー AMG最速モデル
短所:完売済み エンジン音はそれほどエキサイティングではない
メルセデスAMG『ワン』は、1.6L V6エンジンと4基の電気モーターを組み合わせ、合計出力1063psを発生する、本物のF1パワートレインを搭載した、ハードコアでありながらエレガントなクーペだ。

メルセデスF1チームの協力を得て開発され、四半世紀前に発売されたメルセデス・ベンツCLK GTRの最高速度344km/hを上回る、ブランド最速のモデルとなった。
2003年から2009年にかけて生産された、メルセデス・ベンツSLRマクラーレンの後継車だ。
エンジン単体で574ps/9000rpm(レッドラインは1万2000rpm)を発生し、最高速度は352km/h、0-100km/h加速は2.9秒とされる。
技術は本当に驚異的だ。4基のモーターのうち、2基はターボチャージャーと電動コンプレッサーの間に配置され、残りの2基はフロントアクスルに組み込まれている。
残念ながら、世界275台限定で、すでに生産枠は完売している。価格は220万ポンド(約4億2000万円)だった。
4. ブガッティ・トゥールビヨン
長所:史上最速のクルマの1つ 驚異的なパワー
短所:実物を見ることはおそらくないだろう ……ましてや所有することなど考えられない
ブガッティ『トゥールビヨン』は、ハイパーカーの常識を覆したヴェイロンから約20年を経て登場した最新モデルだ。

320万ポンド(約6億1000万円)のトゥールビヨンのスペックは、ほとんど信じられないほどだ。8.3Lの巨大なV16エンジンを中心としたプラグインハイブリッド・システムを搭載し、合計出力は1800psに達する。
ブガッティは、0-100km/h加速2.0秒、最高速度430km/hという驚異的な性能を謳っている。さらに、0-200km/h加速は、フォルクスワーゲン・ゴルフGTIの0-100km/hよりも速い。
25kWhのバッテリーを搭載したPHEVであるため、電気だけで60kmの走行も可能だ。
生産台数は250台のみ。







































