2025年版 自動車専門誌が選ぶ、最高のハイパーカー 10選 技術力の結晶

公開 : 2025.05.04 18:25

5. マクラーレンW1

長所:新開発のエンジン 優れた空力特性
短所:全車完売 生産開始は2026年から

マクラーレン『W1』は、同社にとって記録破りのモデルだ。マクラーレン史上最速かつ最もパワフルなのだ。

5. マクラーレンW1
5. マクラーレンW1

崇高なエンジンサウンドとスマートな空力技術、そして徹底した軽量化により、車両重量はわずか1399kgに抑えられている。

ボディの下には、ハイブリッドの4.0L V8ツインターボエンジンが搭載されている。このエンジンは一から自社設計されたもので、単独で928psのパワーを発揮する。

ここに、フォーミュラEで培った技術を応用した347psの電気モーターが組み合わされ、合計出力は1275psに達し、0-100km/h加速2.7秒を実現している。

6. フェラーリF80

長所:F1から派生した最新技術 マクラーレンW1やメルセデスAMGワンよりも高速
短所:これまでのフェラーリのような美しいスタイリングではない 電気駆動モードがない

伝説のラ フェラーリの後を継ぐ最新ハイパーカーが、フェラーリ『F80』である。

6. フェラーリF80
6. フェラーリF80

マクラーレンにとってのW1のように、F80はフェラーリ史上最もパワフルなロードカーで、9200rpmまで回転可能なハイブリッドV6ツインターボエンジンを搭載している。

エンジンは、ル・マンで走らせた499Pレースカーの部品を応用し、単独で900psを発揮する。さらに2基の電気モーターが連携して284psのパワーを追加し、合計出力は1200psに達する。

当然のことながら、F80は驚異的な速さを誇る。0-100km/h加速2.15秒、0-200km/h加速5.75 秒を実現しており、これはメルセデスAMGワンやマクラーレンW1よりも速い。

7. パガーニ・ウトピア

長所:卓越したエンジンとトランスミッションの組み合わせ 軽量
短所:完売済み 価格は220万ポンド(約4億2000万円)

スペック表を見ただけでも、パガーニ『ウトピア』が非常に素晴らしい特徴を備えていることがわかる。

7. パガーニ・ウトピア
7. パガーニ・ウトピア

メルセデスAMG製の自然吸気6.0L V12エンジンを搭載し、最高出力864ps、最大トルク111.8kg-mを発生する。これは前身のウアイラよりも約60ps向上している。

ドライバーは、このパワーとトルクを7速MTによって制御する。さらに車重は1280kgと、マツダロードスターより100kgほど重いだけだ。

インテリアはラグジュアリーで華やかな雰囲気を漂わせており、上質なアナログメーター、削り出しのスイッチ、人間工学に基づいたデザイン、そして1つのアルミニウムブロックから削り出されたモダンなステアリングホイールを装備している。

ウトピアは多くの人にとって夢のようなクルマだが、たとえ億万長者であっても簡単に手に入れられるものではない。他のパガーニ車と同様、極めて限定的な存在である。生産予定台数はわずか99台で、すでに完売している。ただ、コンバーチブルとサーキット専用モデルはまだ購入のチャンスがあるかもしれない……。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    役職:常勤ライター
    クルマだけでなく、英国のローカルニュースとスポーツ報道にも精通し、これまで出版物、ラジオ、テレビなど、さまざまなコンテンツ制作に携わってきた。フォルクスワーゲン・グループの小売業者向けニュースウェブサイトの編集者を務めた後、2021年にAUTOCARに移籍。現在はその幅広い経験と知識を活かし、主にニュース執筆やSNSの運営を担当している。これまで運転した中で最高のクルマは、トヨタGRヤリス。一番のお気に入りだ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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