大排気量エンジンを積んだクルマ 20選 パワーとロマンの追求、極めつけは「27.0L」?

公開 : 2025.08.03 18:25

パガーニ・ゾンダS(7.3L)

パガーニは創業以来、メルセデスAMGからエンジン供給を受けており、その中でも最大のものは7.3LのM297 V12エンジンだ。これは1990年代初頭に登場し、SクラスおよびSLクラスの最上位モデルに採用されたM120 V12 エンジンを発展させたものである。さらに高性能化を目指すパガーニは、2002年にSおよびロードスターモデルにこのエンジンを採用し、最高出力555psを発生させた。

7.3L V12エンジンは、ゾンダFクラブスポーツで650ps、チンクエモデルで678psへとパワーアップした。そして、さらにその先を目指し、2017年にHPバルケッタでは800psを実現した。1992年に400psで誕生したエンジンが、ここまで進化したのだ。

パガーニ・ゾンダS(7.3L)
パガーニ・ゾンダS(7.3L)

リンカーン・コンチネンタル(7.6L)

1961年に発売されたリンカーンの4代目コンチネンタルは、前モデルよりも小型ながら重量が増したため、より大型のエンジンが必要となった。そのため、フォードは1966年に7.0L V8エンジンを7.6Lに拡大し、同社史上最大のエンジンを開発した。

しかし、7.6Lエンジンはコンチネンタルに短期間しか搭載されず、まったく新しい、やや排気量の小さい7.5Lの385シリーズV8エンジンに取って代わられた。それでも、オハイオ州リマのフォード工場で生産された7.6Lエンジンは、その希少性とコンチネンタルに搭載された最上級ユニットという点から、クラシックカーファンの間で高い人気を集めている。

リンカーン・コンチネンタル(7.6L)
リンカーン・コンチネンタル(7.6L)

ロールス・ロイスファントムII(7.7L)

ロールス・ロイス・ファントムIIは、1930年代の初めに最高級車として登場し、その威厳にふさわしいエンジンを搭載していた。7.6L直列6気筒エンジンは、後に登場したファントムIIIの7.3L V12エンジンに比べてシリンダー数は少なかったが、非常に滑らかで洗練されたものだった。

このような滑らかな動作を実現するため、7つのメインベアリングと、アルミニウム鋳造の一体式シリンダーヘッドが採用された。ロールス・ロイスの航空エンジン開発経験と信頼性追求から、このモデルにはデュアルイグニッションが標準装備されていた。コンチネンタルモデルを選択する顧客には、出力向上を目的としたレーシーなカムシャフトがオプションで用意されていたが、公式にはどちらのバージョンの出力も公表されていない。

ロールス・ロイス・ファントムII(7.7L)
ロールス・ロイス・ファントムII(7.7L)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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