大排気量エンジンを積んだクルマ 20選 パワーとロマンの追求、極めつけは「27.0L」?
公開 : 2025.08.03 18:25
キャデラック・シックスティーン・コンセプト(13.6L)
キャデラックは、2003年公開のシックスティーン・コンセプトで、1920年代の華やかな雰囲気の再現を目指した。その外観だけでも大きな注目を集めたが、最大の特徴はボンネットの下に隠されていた。2台のLS V8エンジンを融合させた、13.6LのV16エンジンが搭載されていたのだ。最高出力は公式には発表されていないが、1000psに達すると推定されている。2270kgの車重を考えると、悪くない数値だ。
32バルブのV16エンジンは、4速オートマチック・トランスミッションを介して後輪に動力を伝達。エンジン負荷に応じて8気筒または12気筒を休止して燃料を節約するという、キャデラックのアクティブ・フューエル・マネジメント・システムも搭載されていた。

ネイピア・レイルトン(23.9L)
ネイピア・レイルトンは、車体の大型化に伴いエンジンの大出力化が求められていた時代に誕生した。23.9Lのネイピア・ライオン航空エンジンを搭載し、1936年にボンネビル・ソルトフラッツにおいて24時間走行で時速150.6マイル(約240km/h)の記録を達成した。わずか2500rpmで最高出力約590psを誇る12気筒ライオンエンジンは、4気筒バンクを3列に分ける「ブロードアロー」構造を採用している。これによりコンパクト化が図られ、他にもデュアルイグニッションなどさまざまな航空技術が活かされていた。
エンジンに大量の燃料を供給するために、65Lの燃料タンクがドライバーのすぐ後ろに設置され、燃費はわずか2km/lであったという。第二次世界大戦後、ネイピア・レイルトンはその高速を活かし、航空機用のブレーキパラシュートの試験に利用された。

ビースト(27.0L)
ジョン・ドッド氏は、一般的なロールス・ロイス車のオーナーとは一線を画す人物であった。彼のビーストは多くの人々を興奮させ、また怒らせた。1970年代らしいスタイルで、この巨大なボンネットは、27.0Lの航空機用マーリンエンジンを覆うために必要だった。本来なら前方のプロペラを駆動するところを、逆向きに搭載され、後輪に動力を伝達するように設計された。
ドッド氏がこのクルマを自作したとき、ロールス・ロイスは自社の象徴的なパルテノングリルの使用を問題視したが、それはかえってこのクルマの注目度を高める結果となった。マーリンエンジンを搭載し、当時最もパワフルなロードカーだったこのクルマに、それ以上の宣伝は必要なかったかもしれないが。

ビーストのベースとなったのはフォード・カプリで、スーパーチャージャーを取り外した状態でも、最高出力は1000psに達するとされた。ドッド氏は約300km/hで走行し、さらに速度を上げることができると主張していた。
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