アーカンソーの森の中に隠されたクラシックカー 20選 ジャンクヤード探訪記

公開 : 2025.08.24 18:25

AMCレベル(1970年)

クラシックカーを湿った泥や木々の下に長期間駐車するのは、決して良いことではない。濡れた葉が隙間に入り込み、木々が日光を遮って、しっかり乾くことができないからだ。このV8エンジン搭載の1970年製AMCレベルは、その典型的な例だ。

AMCレベル(1970年)
AMCレベル(1970年)

ポンティアック・グランプリ(1980年)

グランプリという名称は、1962年から2009年まで、8世代にわたってポンティアックのラインナップに存在した。この哀れな個体は、おそらく1980年に製造された5代目モデルだ。LJというタイプで、ビュイックの3.8L V6エンジンとオートマチック・トランスミッションが標準装備だった。一体何があったのかは不明だが、窓を割らずにルーフにこれほどの損傷を与えたことに驚かされる。

ポンティアック・グランプリ(1980年)
ポンティアック・グランプリ(1980年)

フォード・ファルコン・フューチュラ(1966年)

この1966年型フォード・ファルコン4ドアには、歪んでいないパネルが1枚も残っていない。さらに、エンジンが取り外され、内装は風雨にさらされてボロボロになっているため、金属スクラップとして以外の価値は薄いだろう。

これは3代目の初期型で、クロームのサイドウィンドウサラウンドから、最上位グレードのフューチュラであると思われる。

フォード・ファルコン・フューチュラ(1966年)
フォード・ファルコン・フューチュラ(1966年)

シボレー・カプリス(1989年)

火事に遭い、放棄され、破壊され、そして倒木の直撃を受けている。このシボレー・カプリスは、本当に厳しい運命を辿った。リアにはまだ使える部品がたくさん残っていたので、それらがすべて取り外されてから最終的に破砕機に送られるはずだ。

この個体は3代目(1977~1990年)で、1989年に製造されたものと思われる。カプリスは合計290万台が製造された。

シボレー・カプリス(1989年)
シボレー・カプリス(1989年)

フォードLTD(1971年)

この1971年製フォードLTDブロアムのトランクに貼られていたディーラーのステッカーによると、当初はアーカンソー州ガードンという町で販売されたようだ。ガードンはこのジャンクヤードから25kmしか離れていない。2ドア・ハードトップで、ナンバープレートタグを見ると、1993年以来道路を走っていないことが伺える。

LTDが21年間の生産期間(1965~1986年)に好調な売れ行きを見せていたことは疑いようがないが、その名称の由来については諸説ある。有力とされる候補は「Limited」または「Luxury Trim Decor」の2つだ。

フォードLTD(1971年)
フォードLTD(1971年)

シボレー・インパラ(1968年)

1968年モデルのインパラでは、フロントとリアエンドに改良が加えられたほか、ボンネットがわずかに延長され、ワイパーが隠れるようになった。この個体のボンネットは新しい持ち主が見つかったものの、葉っぱが山積みになってワイパーは依然として見えないままだった。周囲は1990年代の車両に囲まれており、ちょっと場違いな印象があった。

シボレー・インパラ(1968年)
シボレー・インパラ(1968年)

記事に関わった人々

  • AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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