マツダEZ-60のコンセプト『創(ARATA)』デザイナーに聞く!未来の魂動デザインとは【来たるEV時代に向けて】

公開 : 2025.09.22 11:45

シグネチャーウイングは電動化でどうなる?

フロントに目を移すと、魂動デザインが世に出てからシンボリックに表現し続けてきたシグネチャーウイングに目が行く。

「1997 年にブランドシンボルを制定した時に決意した『未来への想い』を象徴したものがシグネチャーウイングです。駆動方式が変わっても決して忘れることはなく、マツダの誓いとして継続、進化させていきます」

アイコニックSPの『黒い目』(左)とコンビランプを重ねたような『クロスサークル』(右)。
アイコニックSPの『黒い目』(左)とコンビランプを重ねたような『クロスサークル』(右)。    マツダ

では、BEV化してもシグネチャーウイングは継承するのだろうか?

木元さんは、「模索をしている途中」としながらも、「マツダの顔はシグネチャーウイングだと思っています。ここから顔の作り方が始まるのに変わりはない。そこから自然と顔を感じる、ちゃんと黒い目があるなどの新しさを進めていかないといけないでしょう」と語る。

その『黒い目』はコンセプトカー『アイコニックSP』にも採用されており、ライト内部に『点』を入れることで、「ここが瞳に見えるような表情です。アイコニックSPあたりからの流れで、これも新しい表現手段のひとつとして広がっていくかもしれません」。

また、リアまわりに関してはこう語っている。

「エンドピラーからタイヤまでひとかたまりでトラクションを感じさせる未来的なシルエットを創り上げました。リアランプのグラフィックは、ふたつが重なったクロスウイングとしています。これはリアコンビランプの丸をふたつ重ねたようなアイコニックSPのクロスサークルに続くもので、マツダのブランドを表現するクロスシリーズとしてデザインしてます」

魂動デザインで強く感じていた『光の移ろい』は少し影を潜めているものの、BEVであっても、力強く4輪にトルクがかかる印象はしっかりと表現されている。魂動デザインの新しい一歩になるかは未知数だが、その行方に期待したい。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    内田俊一

    日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を生かしてデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。長距離試乗も得意であらゆるシーンでの試乗記執筆を心掛けている。クラシックカーの分野も得意で、日本クラシックカークラブ(CCCJ)会員でもある。現在、車検切れのルノー25バカラとルノー10を所有。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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