世界の愛好家から注目される貴重な「廃車」 40選(後編) ジャンクヤード探訪記

公開 : 2025.09.28 11:25

フォード・ランチワゴン(1959年)

1959年、フォードは宿敵シボレーから販売台数首位を奪いかけ、わずか1万1187台差にまで肉薄した。ランチワゴンにとっても好調な年であり、販売台数は前年の6万2432台から11万2927台へと急増した。

ランチワゴンは1952年から1974年までフォードのラインナップの主力であり、1963年と1964年を除き全期間フルサイズ車として販売された。

フォード・ランチワゴン(1959年)
フォード・ランチワゴン(1959年)

シボレー・モンテカルロ(1977年)

この1977年式シボレー・モンテカルロはエンジンとトランスミッションが失われている。ボディは深刻な損傷を受け、内装もボロボロのため、あまり良い状態とは言えない。1988年から1995年まで生産が中断されたものの、この2ドア・クーペは1970年から2007年までシボレーの主力車種として活躍した。モンテカルロの販売台数は1977年にピークを迎え、同年40万台以上が売れた。

シボレー・モンテカルロ(1977年)
シボレー・モンテカルロ(1977年)

マーキュリー・モントレー(1953年)

この1953年式マーキュリー・モントレーは、フレンチレイク・オートパーツの入口付近の舗装された場所に置かれている。おそらく入荷したばかりで手続き待ちなのか、あるいはすでに新たな所有者を見つけ、納車の準備を整えているのかもしれない。エンジンは欠けているが、それ以外は比較的良好な状態で、ボディや内装の大部分はそのまま残っている。1953年、マーキュリーはこの最上級モデルを15万6339台生産し、うち7万6119台が2ドア・ハードトップだった。

マーキュリー・モントレー(1953年)
マーキュリー・モントレー(1953年)

ポンティアック・ボンネビル(1983年)

この1983年式ポンティアック・ボンネビルは、フレンチレイク・オートパーツの中でひときわ目立つ存在だ。もっとクラシックなクルマに囲まれて、どこか場違いな印象さえ受ける。とはいえ、出荷から40年以上もの時を経た今、貴重な存在であることは間違いない。この4ドア・セダンは約4万7000台生産され、つい最近まで米国の街角の至る所にいるように感じられた。

しかし、この時代の多くのクルマと同様、時間の流れと錆に侵され急速に姿を消しつつある。こうして見つかることはめったにないが、かつて一般的だったクルマが記憶と道路からいかに早く消え去ってしまうかを改めて思い知らされる。

ポンティアック・ボンネビル(1983年)
ポンティアック・ボンネビル(1983年)

シボレー・ベガ(1974年)

シボレー・ベガは1970年に登場し、流線形のデザインとスポーティなキャラクターで注目を集めた。コンパクトカーでありながら高い性能を持つと謳われ、手頃な価格で性能の良いクルマを求める若年層をターゲットにしていた。ベガは瞬く間に人気を博し、1970年代の米国自動車文化を象徴する存在となった。

しかし、品質問題が表面化するにつれ、初期の熱狂は冷めていった。腐食、エンジントラブル、リコールが相次ぎ、ベガの評判は傷ついてしまった。この個体は1974年式と思われる。

シボレー・ベガ(1974年)
シボレー・ベガ(1974年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

世界の愛好家から注目される貴重な「廃車」 40選の前後関係

前後関係をもっとみる

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事