世界の愛好家から注目される貴重な「廃車」 40選(後編) ジャンクヤード探訪記
公開 : 2025.09.28 11:25
リンカーン・コスモポリタン(1950年)
1950年はリンカーンにとって悲惨な年だった。総販売台数は前年の7万3507台から2万8190台に急落したのだ。発売2年目にあたる高級車コスモポリタンも深刻な打撃を受け、販売台数は3万5123台からわずか1万692台に激減した。4車種のラインナップ中で最も売れたのは4ドア・セダンだったが、それでも8332台にとどまった。

ビュイック・スカイラーク(1969年)
流線形デザインが特徴の2代目ビュイック・スカイラーク(1968-1972)は、2ドア、4ドアの両モデルでセミファストバックスタイルを採用した。この1969年式の4ドア・セダンは、意図せず押しつぶされたリアエンドにより、さらに流線形を強調する姿となった。
新車当時は5.7L V8エンジンを搭載し、3644ポンド(1656kg)の車重で0-97km/h加速11秒を実現した。この個体は錆びたリアフェンダーから数ポンド減量したため、少し速くなっているかもしれない……。

キャデラック・シリーズ60(1946年)
ピラーに施された5枚の装飾用クロームルーバーが、かつて豪華だったキャデラック・シリーズ60スペシャルの威容を物語っている。1946年のモデルで、戦前に開発された1942年モデルからほぼ変更はない。主な改良点はフロント部分で、グリルデザインが若干変更されたほか、新しいバンパーが採用され、キャデラックのエンブレム下に「V」の文字が追加された。隣の黒い個体は1年新しいモデルと思われる。
新車当時の価格は3054ドルと高額だった。参考までに、当時の一般的な住宅価格は5150ドル、平均年収はわずか1100ドルだった。

シボレー・コルベット(1988年)
この1988年式シボレー・コルベットC4は、文字通り車体の半分しか残っていない。残念ながら、5.7L V8エンジンは影も形もない。しかし、残された部分は驚くほど良好な状態を保っている。1983年から1996年にかけて、約35万8000台のC4コルベットが生産され、コルベット史上2番目に人気の世代となっている。最も人気が高いのは、54万2861台という驚異的な生産台数を誇るC3である。

ポンティアック・ベンチュラ
1970年代のポンティアック・ベンチュラ4ドア・セダンは熱心なファンが少ないため、この個体がここまで長期間残っているのは意外だ。エンジンとトランスミッションは取り外され、内装はミネソタの気候に荒らされ、ボディパネルもほとんど歪んでしまっている。残りの寿命もそう長くはないだろう。
ベンチュラは1960年から1977年までポンティアックのラインナップに存在したが、他車ほどの人気は得られなかった。



























