外観も中身もすべて変わる プジョー新型『208』のステアリングは四角い! 次世代プラットフォーム初採用

公開 : 2025.10.15 18:05

ステアバイワイヤも導入見込み

ファヴェイCEOは先日、11月に『ポリゴン』コンセプトで次期208を予告すると明らかにした。このコンセプトカーはダイナミクスに焦点を当てたものとなる。また、デザイン面で大きな飛躍を遂げたとされる革新的なインテリアを披露する。

インテリアにおける最大の変更点は、プジョーの『iコクピット』デザインの次なる進化だ。小型の円形ステアリングホイールに代わり、長方形のステアリングホイール『ハイパースクエア』が採用されるようだ。これにステアバイワイヤ・システムを組み合わせる。

次世代のステアリング『ハイパースクエア』
次世代のステアリング『ハイパースクエア』    プジョー

ステアバイワイヤは新型208を皮切りに、ステランティスの幅広いモデルに展開される見込みだ。ファヴェイ氏によれば「俊敏性を追求した」設計で、将来のプジョー車に独自の運転特性を与えるという。

以前AUTOCARの取材に応じた元プジョーCEO(当時)のリンダ・ジャクソン氏は、ステアバイワイヤを「技術的に優れている」と評し、「プジョーにとって絶対的に不可欠な要素である『運転の喜び』を高める」と語っていた。

ジャクソン氏によれば、ステアバイワイヤは車内空間の拡大にも貢献し、実物を見た関係者は「解放される空間の大きさに驚いた」という。

11月に公開予定のポリゴン・コンセプトのデザインは、量産仕様ではなくコンセプチュアルなものになると考えられるが、新型208は上位モデルの308、3008、5008と同様の外観となる見込みだ。これらのモデルはすべて、プジョーの新デザイン言語を採用している。現行208は、このデザイン言語を採用していない数少ないモデルの1つだ。

新型208の生産は、現行型と同様にスペインのサラゴサ工場で行われる。生産開始は2026年末を予定している。2027年以降に、2008の次世代モデルが登場するだろう。

新型208の英国価格は、現行型と同水準の約3万ポンド(約600万円)を維持する見込みだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ウィル・リメル

    Will Rimell

    役職:ニュース編集者
    ニュース編集者としての主な業務は、AUTOCARのニュースの方向性を決定すること、業界トップへのインタビュー、新車発表会の取材、独占情報の発掘など。人と話したり質問したりするのが大好きで、それが大きなニュースにつながることも多い。これまで運転した中で最高のクルマは、アルピーヌA110。軽快な動きと4気筒とは思えないサウンドが素晴らしい。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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