2019年:BMW 3シリーズ

ゴルフがハッチバックの代名詞であり、ディフェンダーがSUVの代名詞であるように、BMWの3シリーズはエグゼクティブセダンの決定版である。初代の発売から50年が過ぎ、8代目への世代交代を目前に控えているが、BMWの伝統を体現するモデルであることに変わりはない。

おそらく世界中で販売されているクルマの中で最も完成度が高く、最も多用途な1台と言えるだろう。

2019年:BMW 3シリーズ
2019年:BMW 3シリーズ

現行のG20世代3シリーズは発売から7年を経ているが、その走りの楽しさ、考え抜かれたパッケージング、優れた製造品質、高い実用性は健在で、称賛に値する。

来年には電動パワートレイン、新プラットフォーム、そしてまったく新しいデザインが導入される。次期モデルはさらに進化を遂げるだろうが、現行モデルは時代を超えた魅力を持つ3シリーズの最高峰として、間違いなく後世に語り継がれる存在となるだろう。

2020年:ランドローバー・ディフェンダー

「新型」ディフェンダーは、卓越した汎用性と優れた走行性能を備えている。また、21世紀に入ってからしばしばベストセラーの秘訣となっている、レトロでクールなイメージも併せ持つ。

しかし同時に、徹底的に現代的なモデルでもある。快適性、安全性、洗練性、充実装備といった要素の他にも、ほのかな高級感、豊富なパワートレインの選択肢、そしてデジタル技術による便利機能を多数備えている。

2020年:ランドローバー・ディフェンダー
2020年:ランドローバー・ディフェンダー

開発初期の構想段階では、ランドローバーは自社の看板モデルを刷新することに慎重で、苦悩を重ねたうえで決断を下した。しかし、その驚くべき商業的成功こそ、この選択が正しかったことの証左である。2024年、ディフェンダーはジャガー・ランドローバー社内の9車種の中で、総販売台数の4分の1以上を占めた。

何よりも、新型ディフェンダーは証明した。ユニークで個性的なモデルにおいてさえ、大胆で卓越したデザインこそが効果的なのだと。そして現在のジャガーブランドの状況を考えれば、このメッセージはこれ以上ないほど時宜を得たものと言える。

2021年:キアEV6

現在のキアを、1991年にマツダ121のバッジエンジニアリング車と「何よりも手頃な価格」を掲げて英国市場に参入した無名ブランドと比較して称賛するのは、もはや陳腐になりつつある。

今や欧州市場で4%という大きなシェアを握るキアを、EV6ほど見事に体現したクルマはない。キア初のEV専用モデルであり、スタイル、運動性能、効率性、そして航続距離や充電速度に至るまで、セグメントの基準をほぼ打ち立てたと言えるのだ。

2021年:キアEV6
2021年:キアEV6

安定性と洗練性のバランスを両立させたシャシー、宇宙船を思わせるハイテク満載のキャビン、そして長距離走行派からスピード狂までを満足させるパワートレインのラインナップ(最上位グレードのGTはポルシェ911ターボを上回る出力を持つ)により、EV6はEV全体のレベルを引き上げた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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