自動車専門誌が選ぶ、21世紀を代表するクルマ 25選(後編) 2011~2025年
公開 : 2025.10.26 11:45
2014年:三菱アウトランダーPHEV
現代のハイブリッド車やEVを運転すると、当たり前のように感じられる機能が数多くあるだろう。それらの多くを普及させる上で重要な役割を果たしたのが、アウトランダーPHEVだ。
ブレーキ回生量を調整するパドルシフト、遠隔でヘッドライトを点灯させる便利な機能を備えたスマートフォンアプリ、レンジエクステンダーとして走行する能力。これらすべてが、この初期のプラグインハイブリッドSUVに備わっていたのだ。

運転する上で刺激的なクルマとは言えないが、日産リーフの航続距離が200km程度だった時代に、技術の粋を集め、大衆に受け入れやすい形で登場したアウトランダーPHEVは、2010年代で最も影響力のあるクルマの1つに数えられる。
2015年:ベントレー・ベンテイガ
ポルシェは競合他社よりはるかに早い2002年、高級SUVを投入して同分野のパイオニアとなった。しかし、13年後にベントレーが参入する頃には、SUVの人気は確固たるものとなっていた。当時のAUTOCAR英国編集部は次のように指摘した。
「ベントレーは『ラグジュアリーを兼ね備えたスポーツカーメーカー』としての評判を確立した。320km/h近くを安全かつ確実に走行できる高級セダンを作るだけでも至難の業だ。そこに砂丘を走破したり、数トンのトレーラーを牽引したりする能力まで要求される。ベントレーが自らに課した課題の大きさが理解できるだろう」

誌面では幸いなことに、「ベンテイガは、課せられた非常に広範な要求を容易に達成した。驚異的な性能と洗練さだ」と結論づけた。登場から10年、ベンテイガは大幅な改良を受け、ベントレー全体の販売台数の40%を占めるという驚くべき成果をあげている。
2016年:セアト・アテカ
アテカはセアトに新たな活力を与えつつ、同時にその衰退の引き金となったモデルだ。アテカ以前、スペインの自動車メーカーであるセアトはフォルクスワーゲン・グループのややスポーティなブランドとして、イビサやレオンなどのハッチバックを中心に販売していた。
しかし、セアト初のSUVは画期的な存在で、新たな顧客層を引き寄せた。一時期、アテカは欧州のファミリー向けSUVの定番となったほどだ。

しかし、当時のルカ・デ・メオCEOは、セアト車の購入者の単価が低いことに懸念を抱いていた。それがアテカの利益を阻害していたのだ。そこで、彼はパフォーマンスラインのクプラを独立ブランドへと拡大し、その第一弾としてチューンアップしたアテカを投入した。この戦略は成功し、セアトは安定して売れ続けているものの、焦点は今やクプラに移っている。




































