復活するとは思わなかった意外なクラシックカー 10選 現代に蘇った「ちょっとマイナー」なクルマ

公開 : 2025.11.24 11:45

オペル・マンタ

オペルまたはヴォグゾールは、歴史的な車名の復活に熱心だ。新型フロンテラもその一例である。

そして2021年、オペルは過去のカタログを参照し、スポーツクーペ『マンタ』のEVバージョンを開発した。

オペル・マンタGSeエレクトロモッド
オペル・マンタGSeエレクトロモッド

オリジナルの繊細なラインはそのままに、最高出力75psの1.6Lエンジンから、特注の最高出力147psの電気モーターに置き換えている。

AUTOCAR英国編集部が2021年にこの『マンタGSeエレクトロモッド』に試乗した際、コンセプトカーであるにもかかわらず、その完成度の高さに驚かされた。また、4速マニュアル・トランスミッションが搭載されていたことも嬉しい驚きだった。

フォードRS200

『RS200』が発売40周年を記念して、限定生産車として復活する。

この伝説的な1台を復刻させるにあたり、フォードがパートナーとして選んだのが英国のボアハム・モーターワークス社だ。同社が手がけるRS200は、既存車のコンポーネントを流用するのではなく、「まったく新しい」創造物として一から英国で生産される。

フォードRS200
フォードRS200

現時点では外観の詳細は明らかになっていない。しかし、予告によれば、オリジナル車のシルエットを受け継ぐ一方で、LEDヘッドライトなど現代的な要素を取り入れるようだ。

パワートレインについても未公表だが、同社はオリジナルのRS200の特徴として、ミドマウントエンジンと四輪駆動システムを挙げている。つまり、これらが引き継がれる可能性は高い。

ジャガーXJS

ジャガー『XJS』はモータースポーツの血筋を持っているにもかかわらず、際立って速いわけではなかった。英国のTWRパフォーマンス社はそこを変えようとしている。

今年初め、TWRパフォーマンスはカーボンファイバー製ボディ、最高出力600psのV12スーパーチャージャーとマニュアル・トランスミッションを搭載するという大胆なレストモッドモデルを発表した。

ジャガーXJSスーパーキャット
ジャガーXJSスーパーキャット

そのアグレッシブなボディは、ネット上で有名なデジタルデザイナー、キジル・サリーム氏と、ポルシェのモディファイで知られるマグナス・ウォーカー氏の手によるものだ。そして、F1経験も持つTWRが2年以上を費して完成させた。

TWRパフォーマンスは、この『XJSスーパーキャット』を88台生産する予定だ。この台数は、TWRが1988年にル・マンで初優勝したことにちなんだものだ。価格は22万5000ポンド(約4590万円)である。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マレー・スカリオン

    Murray Scullion

    役職:デジタル編集者
    10年以上ジャーナリストとして活動し、雑誌、新聞、ウェブサイトに寄稿してきた。現在はオンライン版AUTOCARの編集者を務めている。オースチンやフェラーリなど、1万円から1億円まで多数のクルマをレビューしてきた。F1のスター選手へのインタビュー経験もある。これまで運転した中で最高のクルマは、学生時代に買った初代マツダMX-5(ロードスター)。巨大なジャガーXJ220も大好き。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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