見た目も機能も強烈! 特徴的なリアウィングを備えたクルマ 22選(後編) 1990~2020年代

公開 : 2025.12.01 12:05

マクラーレン・セナ(2017年)

アルティメット・シリーズのマクラーレンには常に高い期待が寄せられるが、セナはその期待を大きく超えた。突出したリアウィングは高速走行時に最大800kgのダウンフォースを生み出すだけでなく、加速や制動時の速度変化に応じて角度を自動調整し、安定性を維持する。

さらに、ボディワーク上の小さなガーニーフラップから空気を供給することで低圧領域を作り出し、エンジンからの熱気をウィング表面へ導いて最適なダウンフォースを実現するというインテリジェントなシステムとなっている。当然ながら、ウィング本体は軽量かつ強靭なカーボンファイバー製である。

マクラーレン・セナ(2017年)
マクラーレン・セナ(2017年)

ポルシェパナメーラ・ターボ(2017年)

車両性能を最大限に引き出すポルシェの卓越したエンジニアリングは、パナメーラ・ターボのリアウィングにも顕著に表れている。2代目パナメーラには大型のリアウィングが必要だったため、解決策としてリアトランクからポップアップ式に展開する三分割構造のウィングが採用された。低速時にはボディラインを損なわないように格納される。

パナメーラのリアウィングは300以上の部品で構成されており、2基の電動モーターで作動する。200km/hまでは空気抵抗を減らして燃費向上を図る。それ以上の速度では、幅147cmのウィングが自動的に角度を変化させ、ダウンフォースを増加させる。

ポルシェ・パナメーラ・ターボ(2017年)
ポルシェ・パナメーラ・ターボ(2017年)

フォードGT(2017年)

フォードGTのリアウィングは、停車時には隠れて見えない。スポーツモード時に110km/hに達すると、2本の支柱で展開する。ノーマルまたはウェットモードでは145km/hまで作動しない。ただし、120km/h以上で急ブレーキをかけた場合、走行モードに関係なくエアブレーキとして機能する。

トラックモードでリアウィングの自動調整が無効化になり、常に展開状態を維持できる。一方、最高速度を求めるVマックスモードでは格納される。このウィングに加え、車体各部の通気口を自動開閉するアクティブエアロ・システムが組み合わさり、最適なエアロダイナミクスを実現している。

フォードGT(2017年)
フォードGT(2017年)

メルセデス・AMG GTブラックシリーズ(2020年)

ブラックシリーズという名は、AMGのトップモデルで時折使用されてきた。2020年には、AMG GTがその栄誉にあずかった。

AMG GT Rモデルより35kg軽量化され、4.0LツインターボV8を搭載。驚異の720psを発揮する。これほどのパワーを地面に伝えるには、リアをしっかり接地させることが不可欠で、大型ウィングがその役割を担っている。ウィングや各種エアロパーツにより、250km/hで最大400kgのダウンフォースを発生させる。

メルセデス・AMG GTブラックシリーズ(2020年)
メルセデス・AMG GTブラックシリーズ(2020年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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