見た目も機能も強烈! 特徴的なリアウィングを備えたクルマ 22選(後編) 1990~2020年代
公開 : 2025.12.01 12:05
TVRサガリス(2003年)
サガリスは、ピーター・ウィーラー時代のTVRの集大成と言えるクルマだ。ピュアで、エキサイティングで、電子制御に一切邪魔されていない。ドライバーを助ける唯一の要素は、車体後端から突き出た透明なウィングだけだ。
TVRのあらゆる部品と同様、このウィングも機能的で、後輪を路面に押し付ける役割を担う。この設計が功を奏し、サガリスは同社史上最高のクルマとして多くの称賛を集めた。最高出力400psを誇り、最高速度315km/hに達する性能を考えると、当然の評価と言える。

ダッジ・バイパーACR(2008年)
ACRの名は「アメリカン・クラブ・レーシング(ACR)」に由来する。このモデルの存在意義もまさにそこにあった。ACRを購入すれば誰でもレースに出られる、というコンセプトだった。ダッジは前モデルのSR IIでも同様のコンセプトを採っていたが、2008年のZB IIは巨大なカーボンファイバー製リアウィングを装備し、バイパーの系譜の中でも際立つ存在となった。
バイパーACRは公道走行可能なモデルだが、このウィングは単なる装飾品ではない。240km/h走行時で455kgのダウンフォースを発生させるのだ。これは標準モデルが同速度で生み出すダウンフォースの10倍に相当し、調整可能なフロントスプリッターがさらに効果を高めている。

パガーニ・ゾンダR(2009年)
ゾンダRは、本格的な量産モデルであると同時にパガーニのテストベッドでもあった。Rの名は、富裕層のサーキット愛好家を想定していたことを示すものだが、同時に多くの部品の実験台としても活躍し、それらは最終的にウアイラに採用されることになった。結果として、ゾンダRと標準のゾンダの部品共有はわずか10%にとどまる。
Rの特異なパーツの1つが、世界耐久選手権を彷彿とさせる調整式リアウィングだ。気流に直接突き刺さるように配置されたこのウィングが走りに貢献し、ゾンダRは2007年のデビュー時にニュルブルクリンクで6分47秒の新ラップレコードを樹立した。この実績もあって、150万ポンド(約3億円)と高額であるにもかかわらず15台が販売された。

ホンダ・シビック・タイプR(2015年)
普段は控えめなホンダが、2015年にシビック・タイプRを投入し、ホットハッチ業界に3年ぶりの復帰を果たした。FK2モデルのパワーと速さに加え、巨大なリアウィングが競合車との差別化要因となった。このウィングは純粋に機能性を追求したもので、わずかながらもダウンフォースを生み出した。
機能もさることながら、競合車と一線を画す外観によって新たなファン層を惹きつけた。この特徴は2017年のFK8にも引き継がれ、さらにパワーとダウンフォースを増強しつつ、空気抵抗を低減している。このウィングはホンダの世界ツーリングカーのデータを基に開発され、ルーフ後縁にボルテックス・ジェネレーターを配置することでより多くの空気をウィング表面へ誘導している。














































