『ビジョンBMWアルピナ』初公開! ブランドの未来を示す高級V8クーペ 洗練された軽快な走りとラグジュアリーを追求

公開 : 2026.05.18 15:05

アルピナらしい走りのバランスを追求

ビジョンBMWアルピナは、フロントにV8エンジンを縦置きで搭載している。BMWによれば、このエンジンは「BMW Mモデルにみられるような露骨なスポーティさを追求するのではなく、アルピナ特有の洗練性と軽快なパフォーマンスのバランスを保つ」ように設計されたという。

パワートレインに関する仕様詳細は未公表だが、AUTOCARの取材によると、最初の量産モデルには非ハイブリッドのツインターボ4.4L V8ガソリンエンジンが搭載される見込みであり、独自のチューニングが施されるようだ。また、ボーフェンジーペン時代に採用されていた専用のダンパー設定「コンフォート・プラス」が引き継がれることが確認されている。

コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステで公開されたビジョンBMWアルピナ
コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステで公開されたビジョンBMWアルピナ    AUTOCAR

アルピナの新たなトップ、オリバー・ヴィエルヒナー氏は、生産台数はボーフェンジーペン時代の水準から「大幅には変わらない」と述べた。直近の年間生産台数は約2500台でピークを迎えていた。

同氏はまた、中国で販売されるメルセデス・ベンツSクラスの2台に1台がマイバッハ仕様であることを指摘し、BMWがアルピナブランドに抱く野心を浮き彫りにした。

電動パワートレインも検討中

ヴィエルヒナー氏は、ベース車両の選定基準については明言を避けた。しかし、『B3』や『B5』のようなスポーツセダンは、新しいブランディングにそぐわない可能性がある。

BMWの技術責任者ヨアヒム・ポスト氏は以前、AUTOCARの取材に対し、7シリーズに次いでアルピナのベースとなるモデルはX7であると語っていた。

ヴィエルヒナー氏は、アルピナで電動モデルの投入が検討されていることを認め、BMWグループには「非常にエモーショナルで、電動で極めてダイナミックな製品」を生み出すための「適切な要素」がすべて揃っていると述べた。具体的な発売時期については言及しなかったものの、当初は内燃機関モデルに「明確な焦点」が置かれるとした。

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    役職:ロードテスト副編集長
    2017年よりAUTOCARでロードテストを担当。試乗するクルマは、少数生産のスポーツカーから大手メーカーの最新グローバル戦略車まで多岐にわたる。車両にテレメトリー機器を取り付け、各種性能値の測定も行う。フェラーリ296 GTBを運転してAUTOCARロードテストのラップタイムで最速記録を樹立したことが自慢。仕事以外では、8バルブのランチア・デルタ・インテグラーレ、初代フォード・フォーカスRS、初代ホンダ・インサイトなど、さまざまなクルマを所有してきた。これまで運転した中で最高のクルマは、ポルシェ911 R。扱いやすさと威圧感のなさに感服。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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