度肝を抜くワンオフモデル マイバッハ・エクセレロ(1) 特注理由は「新タイヤをテストするため」

公開 : 2026.06.20 17:45

フルダとの提携に一切の躊躇はなかった

このクーペの誕生へ至った、経緯は非常に興味深い。遡ること2005年、ドイツのタイヤメーカー、フルダ社は「カラット・エクセレロ」という新しいタイヤを開発。その高性能ぶりを証明するため、超高速なモデルが必要だと考えた。

同社は既に、ポルシェ911をベースにしたゲンバラ993 エクストレモを製作し、スポーツタイヤのPRを展開していた。1938年には、アウトバーン向けのタイヤを宣伝するため、マイバッハSW38 ストロムリーニを特注してもいた。流線型のボディで。

マイバッハ・エクセレロ(2005年/ワンオフモデル)
マイバッハ・エクセレロ(2005年/ワンオフモデル)    マックス・エドレストン(Max Edleston)

2000年に迎えた創業100周年の記念式典では、フルダ社の幹部はそのストロムリーニへ注目してもいた。マイバッハ・ブランドは、2002年に復活したばかり。21世紀にステロイド剤で増強されたメルセデス・ベンツが選ばれたとしても、不思議ではなかった。

マイバッハ側も、フルダとの提携に一切の躊躇はなかったという。かくして、度肝を抜く特注ワンオフモデルの開発はスタートした。

この続きは、マイバッハ・エクセレロ(2)にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・カルダーウッド

    Charlie Calderwood

    英国編集部ライター
  • 撮影

    マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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