ロータス・エスプリから初代スズキ・セルボまで 巨匠ジョルジェット・ジウジアーロの傑作 50選(中編)

公開 : 2026.06.14 11:25

フィアット・パンダ(1980年)

シトロエン2CVと同じコンセプトで生まれたフィアット・パンダは、飾り気のないエコノミーカーであり、フィアット126から流用した652cc空冷2気筒エンジンが搭載されている。

人気が高かったのは903ccの水冷4気筒エンジンだ。初期のパンダはコレクターズアイテムとなっており、特に四輪駆動バージョンの人気は顕著だ。四輪駆動バージョンは驚くほど過酷な地形でも走破可能だ。

フィアット・パンダ(1980年)
フィアット・パンダ(1980年)

フィアット・ウーノ(1983年)

20年以上にわたり約900万台が生産されたウーノは、史上最も多く売れたクルマの1つである。1983年にフィアットから発売されると、北アフリカ、南アフリカ、南米、アジアでも生産され、多種多様なガソリンおよびディーゼルエンジンが搭載された。

フィアット・ウーノ(1983年)
フィアット・ウーノ(1983年)

ランチア・テーマ(1984年)

今ではほとんど忘れ去られているが、ランチア・テーマは、サーブ9000、アルファ・ロメオ164、フィアット・クロマと並ぶ、いわゆる「ティーポ4」プロジェクトの先駆けだった。

このプロジェクトの4台のうち、ジウジアーロ氏がデザインしなかったのは1台だけ。アルファ・ロメオ164はピニンファリーナが手がけており、同社はテーマのステーションワゴン版のデザインも担当した。ほとんどのテーマは特に目新しいものではなかったが、3.0L V8エンジンを搭載した「8.32」は例外的な存在だ。

ランチア・テーマ(1984年)
ランチア・テーマ(1984年)

サーブ9000(1984年)

サーブ史上最もラグジュアリーなモデルを目指し、ジウジアーロ氏は同社のビョルン・エンヴァール氏とタッグを組み、洗練されたセダンとハッチバックを生み出した。ただし、ステーションワゴン版は存在しない。

9000は他のタイプ4車(ランチア、アルファ・ロメオ、フィアット)と多くの部品を共有する予定だったが、実際にはほとんど互換性がない。これは、サーブが他社よりもはるかに高い安全基準を追求したためである。

サーブ9000(1984年)
サーブ9000(1984年)

セアト・イビサ(1984年)

スペインのセアトは1953年に最初の自動車生産を開始したが、自社モデルを生産するようになったのは1984年以降のことだ。それまではすべてフィアット車のライセンス生産だった。

イビサは、ポルシェがチューニングしたエンジン(一部のモデル)と、超現代的な5ドア・ハッチバックのデザインを採用し、セアトにとって新章の幕開けとなった。

セアト・イビサ(1984年)
セアト・イビサ(1984年)

(翻訳者注釈:この記事は「後編」へ続きます。)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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