今年発売予定、次期『BMW M3』を予告! 4モーター搭載『Mコンセプト・ノイエ・クラッセ』 M新章に向けた意図表明

公開 : 2026.06.16 07:05

インテリアもアグレッシブに

BMWはまた、黄色いヘッドライトをレーシングカー由来の特徴として挙げている。例えば、世界耐久選手権(WEC)に参戦する同社のMハイブリッドV8 LMDhスポーツプロトタイプなどがそれにあたる。このヘッドライトは今後登場するMモデルの「象徴」となる予定であり、今回のコンセプトカーでは3D効果のある「トラックライト」が左右を飾っている。

モータースポーツの影響はインテリアにも顕著に見られる。ハイルマー氏率いるデザインチームは、i3および兄弟車『iX3』の基本インテリアを、「無駄を省き、一貫してドライビング体験に重点を置いた」空間へと再解釈しようとした。

BMW Mコンセプト・ノイエ・クラッセ
BMW Mコンセプト・ノイエ・クラッセ    BMW

コンセプトカーでは4つのバケットシートが装備されているが、市販仕様では後部座席がベンチシートに変更される見込みだ。シートはメリノレザーで仕上げられ、「スポーティなキャラクターを強調する」赤いハーネスが採用されている。

スポーティさの演出は、M専用のステアリングホイールにも見られ、たくましいギアセレクターが配置されている。EVにおいては、このギアセレクターは回生ブレーキやスロットルレスポンスの調整に使用される可能性が高い。

4基のモーターを自在に操る

以前にも予告された通り、BMW Mの新型EVは、4本の車輪それぞれにモーターを配置する4モーターのドライブトレインを採用する。これにより、走行中に各車輪での出力制御を緻密に行うことが可能となる。

ドライブトレインはBMWの新しい車両制御ユニット「ハート・オブ・ジョイ」によって制御され、前後および左右へのトルクベクタリングを実現する。BMWは、「ドライビングダイナミクスと安全性の新たな可能性を切り拓く」だけでなく、減速時に回収できるエネルギー量を最大化すると述べている。

BMW Mコンセプト・ノイエ・クラッセ
BMW Mコンセプト・ノイエ・クラッセ    BMW

標準モデルのi3やiX3と同様、Mコンセプト・ノイエ・クラッセには800V充電アーキテクチャーと「100kWh超」(現行量産車では108kWh)のバッテリーが搭載されている。このバッテリーは高効率の円筒形セルで構成されたものだ。

Mコンセプト・ノイエ・クラッセの具体的な性能について言及されていない。以前公開された実験車両『ビジョン・ドライビング・エクスペリエンス』の4モーターは、1835kg-mという驚異的なトルクを発生させたが、量産化に向けたシステム改良では、出力は若干抑えられる可能性が高い。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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