EV時代に向けた「白紙からの立ち上げ」 革新的なBMWノイエ・クラッセ:エンジニアリング賞(前編) #AUTOCARアワード2026

公開 : 2026.07.02 18:05

電動化への大きな一歩

この点は重要だ。多くの企業の再構築や成長計画がそうであるように、ノイエ・クラッセは業績不振を受けて打ち出されたものではない。BMWグループは2025年に240万台の車両を生産し、前年比0.5%増を記録。利益は64億3000万ポンド(約1兆3700億円)に達した。製品ラインナップも多様で、ミニが29万台、ロールス・ロイスが5664台、二輪車が20万3000台、そしてBMWの乗用車が216万9739台で、その10台に1台がMモデルだった。また、BMW車の6台に1台がバッテリーEVだった。

ツィプセ前CEOは3月、「ここ数年、BMWは適切な戦略的ポジショニングを採用してきました。そして今日、その恩恵を受けています。厳しい環境下にあっても、方向転換する必要はなく、これまでの方針を維持しつつ、戦略を体系的に実行し続けることができます」と語った。

ノイエ・クラッセのアーキテクチャー
ノイエ・クラッセのアーキテクチャー    BMW

BMWは電動化の潮流に遅れをとっていたわけではないが、それでも「技術がこれほど革命的な方向へと飛躍したため、(ノイエ・クラッセ・アーキテクチャーを一から設計する)必要があると感じた」のだという。

特にソフトウェアだ。実際、BMWはiX3やその他のノイエ・クラッセEVを「ソフトウェア定義車両(SDV)」と定義している。しかし、それはどういう意味なのだろうか?

(翻訳者注釈:この記事は「後編」へ続きます。)

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・プライヤー

    Matt Prior

    役職:編集委員
    新型車を世界で最初に試乗するジャーナリストの1人。AUTOCARの主要な特集記事のライターであり、YouTubeチャンネルのメインパーソナリティでもある。1997年よりクルマに関する執筆や講演活動を行っており、自動車専門メディアの編集者を経て2005年にAUTOCARに移籍。あらゆる時代のクルマやエンジニアリングに関心を持ち、レーシングライセンスと、故障したクラシックカーやバイクをいくつか所有している。これまで運転した中で最高のクルマは、2009年式のフォード・フィエスタ・ゼテックS。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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