スバル矢島工場はどんなボールも打ち返す! トヨタもEVもガソリン車も混流する生産現場を、フォレスター・オーナーの黒木美珠が取材

公開 : 2026.06.25 11:45

どんなボールが来ても打ち返す

いざ工場見学へ。矢島工場は1960年に生産を開始した、国内2拠点ある完成車工場のひとつです。この日は、車両の組み上げ最終段階である完成工程をはじめ、エラーチェックを行う検査工程、品質に直結する最終検査などを見学しました。

BEVとICEの混流生産は今年夏頃を予定しているとの説明がありましたが、何とたまたまテスト車両として、同じラインを流れるフォレスターに遭遇! オーナーでもある私は、思わず興奮しました。

どんなボールが来ても打ち返してやる。そんな気概を感じました。
どんなボールが来ても打ち返してやる。そんな気概を感じました。    平井大介

よく見ると、エキゾースト関連などガソリン車にしかない工程は、流れを邪魔しないようラインの端に設備が配置されており、BEVはそのまま素通りしたり、別の検査や組み立て工程を差し込んだりと、効率的な配置になっていました。

プレゼンでもあったように、今後どのようなクルマが、どこで売れるのかを予想するのは本当に難しい時代です。だからこそ、どんな展開になっても対応できるように備えておく姿勢には、納得感があります。どんなボールが来ても打ち返してやる。そんな気概を感じます。

さらにこの先には群馬県邑楽郡大泉町にある新たな拠点、大泉新工場の計画も控えています。作るクルマが変わるのに合わせて、生産環境である工場自体も変わり続ける。そうやって最先端を追い続けることが、競争力を保つ鍵になるという考え方です。

掲げられたコンセプトは『進化し続ける工場』。製造ラインを太く短くする工夫や、スバルらしい自働化の追求にも取り組んでいるといいます。柔軟に時代の波に乗るスバルの製造拠点が、次にどう進化していくのか楽しみです。

記事に関わった人々

  • 執筆

    黒木美珠

    Miju Kuroki

    1996年生まれ、静岡県出身。自動車系YouTuberとしての活動を経て、自動車ジャーナリスト(の卵)へと転身。自身の車中泊による日本一周の経験をきっかけに、クルマを通じたライフスタイルの可能性に魅了されるようになる。現在は、輸入車デビューを目指す連載をはじめ、車中泊視点での車両レビューや、YouTubeチャンネル『AUTO SOUL JAPAN』の運営など、多角的に活動中。クルマを単なる移動手段や機械としてではなく、その背景にある開発者の想いや、クルマを取り巻く文化、そして『移動すること』そのものの価値を伝えることをモットーとしている。
  • 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事