ダイハツ・シャレード GTti & フォルクスワーゲン・ポロ G40(2) 隠れた名車か、コレクター向けホットハッチか こんなクルマは2度と現れない
公開 : 2026.08.08 17:50
短い直線で一気に加速するスタイルが似合う
交差点で一気に15.1kg-mを召喚すると、お構いなしにトルクステア。まるで、500ccほど大きいエンジンのよう。コツを掴めば相当に逞しく、柔軟な走りを享受できる。
カーブでは、明らかにフロントヘビー。ホットハッチは概してアンダーステア傾向だが、ポロ G40は特にその傾向が強い。ヘアピンカーブでは曲がりたがらず、13インチ・タイヤは役不足に思える。ステアリングは重く、フィードバックも乏しい。

当時から、フォルクスワーゲンのホットハッチには、速さだけでなく質感の洗練度も求められていた。日本やフランスの競合モデルに、そんな要素は欠けていた。
ワインディングでは、連続するカーブへ血気盛んに飛び込むより、余裕あるパワーを活かし、短い直線で一気に加速するスタイルが似合う。旋回速度以上に、直線での余裕ある速さは、ポロ G40へ求められた特徴といえる。
スチール缶にロケットを括ったようなクルマ
峠道での楽しさでは、シャレード GTtiが勝る。軽いボディにターボエンジンを積み、最大限のパフォーマンスが引き出されている。3気筒ターボが、近年の小型車の主力になったことを考えれば、ダイハツの方向性は正しくもあった。
対してG-ラーダ技術は、耐久性や効率性を理由にフェードアウトした。しかし、5代目ポロに載った1.4 TSIエンジンは、ターボチャージャーに加えてスーパーチャージャーを併用した、ツインチャージャーだった。ルーツ式ではあったが。

ダイハツは欧州市場では主力ブランドと呼べず、シャレード GTtiも脇役的なモデルだった。それが今では、カーマニア心をくすぐる、特有の訴求力を醸し出す。
コレクター向けのホットハッチなら、ポロ G40だろう。上質な乗り心地で、普段使いもしやすい。しかし、隠れた名車といえるシャレード GTtiの方が、自分には魅力的に映る。スチール缶にロケットを括ったような、こんなクルマは2度と世に現れないだろう。
ダイハツとフォルクスワーゲンのホットハッチ 2台のスペック
ダイハツ・シャレード GTti(1987~1993年/英国仕様)
英国価格:9340ポンド(新車時)/1万5000ポンド(約315万円)以下(現在)
生産数:22万7000台
全長:3610mm
全幅:1615mm
全高:1397mm
最高速度:183km/h
0-97km/h加速:8.2秒
燃費:13.5km/L
CO2排出量:−g/km
車両重量:810kg
パワートレイン:直列3気筒993cc ターボチャージャー DOHC
使用燃料:ガソリン
最高出力:102ps/6500rpm
最大トルク:13.2kg-m/3500rpm
ギアボックス:5速マニュアル/前輪駆動
フォルクスワーゲン・ポロ G40(1989~1994年/英国仕様)
英国価格:1万1568 ポンド(新車時)/2万ポンド(約420万円)以下(現在)
生産数:約5000台
全長:3610mm
全幅:1615mm
全高:1397mm
最高速度:196km/h
0-97km/h加速:8.6秒
燃費:12.7km/L
CO2排出量:−g/km
車両重量:830kg
パワートレイン:直列4気筒1272cc スーパーチャージャー SOHC
使用燃料:ガソリン
最高出力:114ps/6000rpm
最大トルク:15.1kg-m/3600rpm
ギアボックス:5速マニュアル/前輪駆動

画像 ターボにするかスーパーチャージャーにするか シャレード GTtiとポロ G40 同時期のホットハッチたち 全97枚





































































































