屈指の楽しさと実用性を誇るフォードから、コスパに優れたBYDまで 2026年欧州版 最も注目すべき小型EV 10選(後編)

公開 : 2026.09.22 12:10

自分に合った小型EVを選ぶには?

自分に合った小型EVを選ぶ際には、航続距離や価格といった要素だけにとどまらず、バッテリー効率や、自分のライフスタイルにどれだけ合っているかも考慮すべきだ。注目すべきポイントは以下の通り。

バッテリー容量と効率

バッテリー容量:都市部で運転する人にとっては、40kWhから50kWhの容量であれば、手頃な価格で十分な航続距離(約320km)が得られる。
エネルギー消費効率(電費):6.4km/kWh以上を達成できるモデルを探そう。効率が高ければ高いほど、充電にかかる費用は抑えられる。
軽量設計:EVは本質的にガソリン車より重いものだが、できるだけ重量が軽いモデルを探そう。電費の向上につながる。

充電

バッテリー容量はもちろん、充電のしやすさも考慮したい。
バッテリー容量はもちろん、充電のしやすさも考慮したい。

自宅充電:自宅で充電できる場合、夜間のオフピーク料金を利用すれば、充電費用を抑えられる。
公共充電:ピーク時の直流(DC)充電速度を確認しよう。公共充電施設で充電するのにかかる時間を左右する。

サイズ

ボディサイズ:全長4.1m未満のモデルは、狭い市街地でも取り回しが容易だ。
運転視界:デザインによっては、大きな死角を生み出していることがある。駐車を容易にするため、ガラス面積が広いモデルや、360度カメラが装備されたモデルを探そう。

小型EVを購入すべきか迷ったら

小型EVが適しているのは、次のような場合だ。

・主に都市部で運転する場合。
・1日の走行距離が100km未満の場合。
・ランニングコストが低く、手頃な価格のEVを求めている場合。

多くの小型EVは短距離移動に本領を発揮する。
多くの小型EVは短距離移動に本領を発揮する。

反対に、次のような場合は、小型EVの購入を避けた方がいいだろう。

・定期的に多くの人を乗せる場合。
・頻繁にトレーラーを牽引する場合。
・普段から長距離を走行する場合。

テストと選定方法

小型EVをレビューする際、AUTOCAR英国編集部はあらゆる環境下で試乗を行い、機動性、効率性、運転しやすさ、使いやすさ、そしてコンパクトな車体にどれだけの「大型車」レベルの技術が詰め込まれているかを検証する。評価項目は以下の通り。

市街地での取り回し

小型車は、日常生活での使い勝手の良さが求められる。本リストに掲載された全車の最小回転半径をテストし、狭いロータリーや立体駐車場でも問題なく走行できるかを確認した。また、実際の都市環境において、視界の良さやパーキングセンサーやパーキングカメラの有効性についても評価した。

実走行電費(km/kWh)

AUTOCAR英国編集部はここに掲載したすべてのモデルを試乗・評価している。
AUTOCAR英国編集部はここに掲載したすべてのモデルを試乗・評価している。

公式のWLTP航続距離だけでなく、さまざまな環境下での実走行効率(1kWhあたりの走行距離)を測定し、各車の日常走行、平均電費、長距離走行時の経済性を評価した。

乗り心地

小型車はホイールベースが短いことが多く、路面の凹凸やスピードバンプを通過する際に乗り心地が硬く感じられることもある。路面状態の悪い都市部などでの快適性をテストした。

実用性とパッケージング

大人4人がどれだけ楽に乗車できるか、後部座席への乗り降りのしやすさ、トランクに1週間分の買い物や充電ケーブル一式が実際に収まるかどうかを測定した。また、フランクやスライド式後部シートなど、スマートな収納ソリューションも確認した。

充電の多様性

自宅に充電器がない場合も想定し、公共の充電施設の利用しやすさを評価した。AC充電に加え、長距離移動に便利なDC急速充電の速度についても確認した。

記事に関わった人々

  • 執筆

    サム・フィリップス

    Sam Phillips

    役職:常勤ライター
    AUTOCARに加わる以前は、クルマからボート、さらにはトラックまで、EVのあらゆる側面をカバーする姉妹誌で働いていた。現在はAUTOCARのライターとして、トップ10ランキングや定番コンテンツの更新、試乗記や中古車レビューの執筆を担当している。最新の電動モビリティ、クラシックカー、モータースポーツなど、守備範囲は広い。これまで運転した中で最高のクルマは、1990年式のローバー・ミニ・クーパーRSP。何よりも音が最高。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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