【選ぶなら四駆のVT】ランボルギーニ・ディアブロ 5.7L V12の魔力 英国版中古車ガイド

公開 : 2021.10.18 08:25

弱点の少なくないディアブロ。しかし管理を怠らず、V12エンジンを解き放てば、すべてを許せてしまうというのは英国編集部。中古車の注意点とは。

当時最速のイタリアン・スーパーカー

執筆:John Evans(ジョン・エバンス)
翻訳:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
華々しく復活を遂げた、ランボルギーニカウンタック。その記事を読んで、初代カウンタックの後継モデル、ディアブロを思い出したという読者もいらっしゃるだろう。

ランボルギーニ・ディアブロは、1990年に販売が始まった。クーペとロードスターのボディスタイルが選べ、エンジンは5.7LのV型12気筒をミドシップ。当初の最高出力は492psを誇った。

ランボルギーニ・ディアブロ(1990〜2001年/欧州仕様)
ランボルギーニ・ディアブロ(1990〜2001年/欧州仕様)

0-100km/h加速は4.5秒、最高速度は325km/hと、カタログ上では当時最速の量産車だった。運転は難しく実用性に欠けるが、存在感はとてつもない。ディアブロは典型的なイタリアン・スーパーカーだ。

すでに30年ほど経つ希少なモデルだが、取引価格は想像するほど跳ね上がっていない。執筆時に、1993年式のディアブロが12万5000ポンド(1900万円)で売られているのを英国で見つけた。だが走行距離は約9万6000kmと、この手としては異常に多い。

売り手によれば、路上を走れる状態にするため1万1000ポンド(167万円)を投じているという。ただし、ディアブロには多くの種類が存在する。この例はノーマル・モデルだった。

1990の登場から、アウディがランボルギーニを傘下に収める1998年までの間に、ディアブロには複数の仕様のエンジンが投入されている。5.7LのV型12気筒という基本は変わらないけれど。

ノーマルの後輪駆動のディアブロと、四輪駆動のVTの最高出力は、前述の通り492ps。だが後輪駆動のSVでは517psに引き上げられ、同じくSE30では530psを獲得している。さらにSE30イオタでは、603psにまで増強された。

スペースフレームにアルミ製のボディ

SE30は、1993年のランボルギーニ30周年を記念して発表された、いわばロードリーガル・レーサー。さらにパワフルでサーキット専用モデルとなったSE30イオタは、台数限定のディアブロ最強モデルだった。公道には出られないが。

1999年にフェイスリフト。リトラクタブル・ヘッドライトが固定式になり、新しいメーターパネルを備える、新デザインのダッシュボードが与えられている。

ランボルギーニ・ディアブロ(1990〜2001年/欧州仕様)
ランボルギーニ・ディアブロ(1990〜2001年/欧州仕様)

同時に5.7Lエンジンには可変バルブタイミング機構が追加。SVとVTの最高出力は535psへ向上している。サーキットに軸足をおいたディアブロGTの登場で、SE30は交代。GTには、583psを発揮する6.0L V12エンジンが載っている。

アウディの傘下となったランボルギーニは、アップデートしたディアブロVTをリリース。大きなエアインテークが開けられたフロントノーズと、専用デザインのOZ社製18インチ・アルミホイールを獲得している。

このVTにはGTが搭載する6.0Lユニットが転用され、558psを発揮した。さらにVT SEで、ディアブロの最後を飾っている。

すべてのディアブロに組まれたトランスミッションは、5速MT。ボディはスチール製のスペースフレームに、アルミニウム製のパネルが組まれている。エンジンカバーやボンネット、サイドシル、バンパーなどはカーボンファイバー製だ。

サスペンションはウイッシュボーンにスプリング、アンチロールバーという組み合わせ。リアのコイルは片側2本という内容だった。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジョン・エバンス

    John Evans

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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