DS9 詳細データテスト じつにリラックスした乗り味 優れた質感 パフォーマンスと驚きは足りない

公開 : 2022.02.12 20:25  更新 : 2022.04.23 12:07

使い勝手 ★★★★★★☆☆☆☆

インフォテインメント

インフォテインメントシステムは、12.0インチのディスプレイと、トムトム製の3D ネットワークナビゲーションを標準装備。横長の大画面の下にはメニューのショートカットキーが使いやすく並び、タッチ操作時に指を安定させるために手を置ける小ぶりな棚が張り出している。

AppleとAndroidのスマートフォンミラーリング機能は標準装備で、いずれも有線接続式だ。

画面下の棚状の張り出しにより、タッチ操作時に手を置いて安定させることができる。しかし、操作に対する反応の遅さが目立ち、無駄な操作に手間を割かれることがある。
画面下の棚状の張り出しにより、タッチ操作時に手を置いて安定させることができる。しかし、操作に対する反応の遅さが目立ち、無駄な操作に手間を割かれることがある。    MAX EDLESTON

純正ナビは、入力も案内を追うのも十分に容易で、マップ表示は鮮明。しかし、エアコン関連の情報もここに表示されるので、地図表示は明らかに小さくなっている。

全体的な反応の遅れも感じられる。画面下の静電容量式ショートカットキーは、慎重な操作が必要になる。しかもレスポンスが遅いので、何度も押したりスワイプしたりしないと目的を遂げられないところがあり、必要以上に運転への集中力が削がれそうだ。

燈火類

アクティブLEDヘッドライトは標準装備で、どうやら市街地と郊外、高速道路で異なるモードが設定されているようだ。ロービームの光量はいい。対向車の防眩もうまくいっているようだ。

ステアリングとペダル

プレミアムセダンの中には右寄りのオフセットがきついものも多いが、このクルマはそれほどでもなく、脚が長くなくても運転しやすい。スロットルとブレーキのペダルの間隔もいい感じだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    役職:ロードテスト副編集長
    2017年よりAUTOCARでロードテストを担当。試乗するクルマは、少数生産のスポーツカーから大手メーカーの最新グローバル戦略車まで多岐にわたる。車両にテレメトリー機器を取り付け、各種性能値の測定も行う。フェラーリ296 GTBを運転してAUTOCARロードテストのラップタイムで最速記録を樹立したことが自慢。仕事以外では、8バルブのランチア・デルタ・インテグラーレ、初代フォード・フォーカスRS、初代ホンダ・インサイトなど、さまざまなクルマを所有してきた。これまで運転した中で最高のクルマは、ポルシェ911 R。扱いやすさと威圧感のなさに感服。
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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