奇抜すぎるオープンカー 20選 あえて他と違う道を選んだ「変わり者」たち

公開 : 2022.07.16 06:05

コンバーチブルの世界に「変わり者」は多く存在します。今回は、常識にとらわれない、型破りなオープンカーを20台紹介します。

型にはまらないスタイル

コンバーチブル(オープンカー)は一般的に、2人乗りのスポーツカーと4人乗りのドロップトップの2種類に大別される。マツダロードスターポルシェ911カブリオレ、メルセデス・ベンツEクラス・カブリオレなどなど。しかし、型破りなコンバーチブルも少なくない。

フォルクスワーゲンが2021年に発表したコンセプト「IDライフ」は、コンパクトなEVでありながら、軽快なファブリックルーフとタルガ風デザインを備えた印象的なクルマだった。残念なことに、このまま市販化されることはなさそうだが……。

2人乗りのスポーツカーも格好いいけれど、型破りなコンバーチブルも味があって楽しい。
2人乗りのスポーツカーも格好いいけれど、型破りなコンバーチブルも味があって楽しい。

いずれにせよ、IDライフに魅せられた英AUTOCAR編集部は、他とは一味違う20台のコンバーチブルをリストアップした。型にはまらないスタイルというのは、いつ見ても痛快だ。

スマート・クロスブレード

市街地よりリゾート地の方が似合うクルマもある。スーパーヨットに燃料とジンを補給しながら、ローラースケートのようなクルマで太陽の降り注ぐマリーナをクルージングするのは魅力的な展望だろう。屋根もフロントガラスもドアもない左ハンドルのクルマで、雨の高速道路を大型トラックに混じって走るのは、あまり好ましいことではない。

2001年に登場したスマート・クロスブレードは、2000台の限定生産とされた。ロビー・ウィリアムズがクロスブレード(ナンバー0008)を購入したのは、おそらく接待のためだろう。

スマート・クロスブレード
スマート・クロスブレード

フォルクスワーゲンTロック・カブリオレ

好き嫌いは別として、Tロック・カブリオレは現行のフォルクスワーゲン唯一のコンバーチブルである。フォルクスワーゲンは、中型のクロスオーバーSUV市場に熱を上げているため、ゴルフやビートルのコンバーチブルには目もくれない状態だ。「大衆車」にオープントップは必要ないのだろうか。

果たしてTロック・カブリオレは成功するのか、それとも日産ムラーノ・クロスカブリオレやレンジローバー・イヴォーク・コンバーチブルと同じ道をたどるのか、時間が経てばわかるだろう。今のところ、市場はそれほど熱狂しているわけではなさそうだ。

フォルクスワーゲンTロック・カブリオレ
フォルクスワーゲンTロック・カブリオレ

ランドローバーフリーランダー・ソフトバック

ランドローバー・フリーランダー・ソフトバックは、2018年には「新車のディフェンダーに最も近いスピリットを持つ」と紹介したこともある。標準のフリーランダーは1997年に発売された小型SUVで、3ドアのコンバーチブル仕様がソフトバックと呼ばれる。

日本にも導入されたが、中古車情報サイトで確認できる個体数は少なく、錆やヘッドガスケットが飛ぶなど信頼性にも不安は残る。しかし、他のコンバーチブルが到達できないような場所にあなたを連れて行ってくれるだろう。

ランドローバー・フリーランダー・ソフトバック
ランドローバー・フリーランダー・ソフトバック

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

関連テーマ

おすすめ記事