レクサスRX 詳細データテスト 高級で快適 パワートレインは優秀 シャシーのスポーティさは不足 

公開 : 2023.04.02 20:25

使い勝手 ★★★★★★★☆☆☆

インフォテインメント

レクサスの最新インフォテインメントシステムであるレクサスリンクプロは、コネクティビティと音声操作を改善するべく開発された。「ヘイ、レクサス」の掛け声に反応し、音声認識の機能は優秀な部類に入る。

タッチ操作式ディスプレイのサイズは14インチで、その下にはエアコンや音量の実体ダイヤルスイッチが設置されている。しかし、独立したカーソルコントローラーはないので、音声操作できない機能は、画面へ手を伸ばして操作しなくてはならない。

レクサス最新システムの音声認識は優秀だが、機能によっては非対応で、タッチ操作が必要な場合もある。コネクテッド機能は、スマートフォンを接続しなくても使用できる。
レクサス最新システムの音声認識は優秀だが、機能によっては非対応で、タッチ操作が必要な場合もある。コネクテッド機能は、スマートフォンを接続しなくても使用できる。    MAX EDLESTON

ホーム画面にもっとも一般的に使われる機能を集積したのはいいアイデアだ。しかし、セッティング変更はイラ立つくらい遅く、作業が複雑な場合がある。

システムはコネクテッド機能をフルに使えて、スマートフォンを接続しなくてもOTAアップデートが可能だ。ワイヤレス充電とワイヤレス接続のApple CarPlayは標準装備。Android Autoも使用できるが、これは有線接続式となる。

燈火類

自動減光機能付きのLEDヘッドライトは標準装備。ロービームのレベルは上々の設定で、減光は、ほかのドライバーを眩惑させることはないくらいに素早い。しかし、ライトのパワーそのものはやや物足りない。

ステアリングとペダル

ペダル配置はドンピシャ。ブレーキペダルは幅広く、左右どちらの足でも思いのままに届く。フットレストも、十分役に立つサイズだ。ステアリングコラムにもう少しテレスコピック幅があれば、背の高いドライバーにはありがたいところだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    役職:ロードテスター
    ベルギー出身。AUTOCARのロードテスターとして、小型車からスーパーカーまであらゆるクルマを運転し、レビューや比較テストを執筆する。いつも巻尺を振り回し、徹底的な調査を行う。クルマの真価を見極め、他人が見逃すような欠点を見つけることも得意だ。自動車業界関連の出版物の編集経験を経て、2021年に AUTOCAR に移籍。これまで運転した中で最高のクルマは、つい最近までトヨタGR86だったが、今はE28世代のBMW M5に惚れている。
  • 撮影

    マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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