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アルピーヌA110 毎日乗れる最高のスポーツカー 真のライバルは初代911?

2019.04.06

100字サマリー

すでに多くの賛辞が寄せられているA110ですが、このクルマの本当の素晴らしさとは、その日常における使い勝手にあるのかも知れません。例えゆっくりと近所を走り廻るようなシチュエーションでも、満足を感じさせてくれるこのクルマが彷彿とさせるのは初代911のようです。

もくじ

輝くのは日常生活 ランドマークの1台
スペックは控え目 完ぺきではない
初期不良? 特別な存在
優れた見本 真のドライビングマシン
番外編:さらに良くするために

輝くのは日常生活 ランドマークの1台

アルピーヌA110がもっとも輝くのは日常生活のなかでだ。3カ月にわたる長期テストでは、このクルマを峠やサーキットへと連れ出し、その小さな1.8ℓエンジンの実力を目いっぱい発揮させるとともに、状況が許せば常にリアタイヤをスライドさせてきた。

しかし、このクルマでもっとも驚かされたのは、空港へ向かったり、子供たちを学校へ迎えに行くといった、日常の何気ないひとコマだった。アルピーヌA110のようなモデルであれば、こうした普段使いには適さないはずだが、このクルマはそうではない。

A110のような、車重1トンほどの2シーターモデルに乗って、同じ状況に直面することを想像してみて欲しい。M4号線を走りながら、その洗練不足や固い乗り心地、殺風景なキャビンや実用性の無さといったものは、相応しい場所で素晴らしい走りを味わうためには、致し方のないものだと自分を納得させようとするだろう。

だが、アルピーヌA110は静かで快適なモデルであり、居心地の良いキャビンは多くの場面でメガーヌ同等の実用性を見せ、このクルマではなにも我慢する必要などない。だからこそ、3カ月をともに過ごしてみて、A110は単なるニューモデルなどではなく、まさにひとつのランドマークと呼ぶべきモデルだと確信するに至ったのだ。

スポーツカーの世界において、ランドマークという言葉を軽々しく使うべきでないことは分かっている。これまでに登場したなかでランドマークと呼ぶことができるのは、マクラーレンF1、初代アウディ・クワトロ、フェラーリ・ディーノ246 GT、そして、もちろん初代ポルシェ911といったモデルだけだ。

では、A110は本当にこうしたモデルたちと肩を並べる存在だろうか? 個人的には肩を並べるだけでなく、このクルマの到達点を考えれば、まさにランドマークと呼ぶに相応しい存在だと信じている。

初めて運転したときから、史上最高の1台だと思ったが、その後、ともに時間を過ごすなかで、A110は驚くほど優れたクルマであるだけでなく、非常に重要な存在でもあることに気が付いた。この点については、またあとで説明しよう。

 
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