【以前より新型車の初期受注台数に鈍り】2025年3月期および2024年度の新車販売台数を詳しく
公開 : 2025.04.02 06:25 更新 : 2025.04.02 08:17
2025年3月期の新車販売は3カ月連続でプラス、2024年度では3年連続で前年実績超えを達成しましたが、3月に起きた中央発條の爆発事故に伴う部品供給不足や、トランプ関税の悪影響が今後懸念されます。
2025年3月期および2024年度の新車販売台数
日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会は、2025年3月期および2024年度(2024年4月~2025年3月)の新車販売台数(速報値)を発表した。
日本自動車販売協会連合会がまとめた登録車の2025年3月期の新車販売台数は、前年同月比8.8%増の32万9918台と3カ月連続のプラス。また、全国軽自動車協会連合会がまとめた2025年3月期の軽自動車の新車販売台数は、同14.6%増の16万9827台と3カ月連続でのプラスとなる。

結果として、トータルでの2025年3月期の新車販売台数は同10.6%増の49万9745台と3カ月連続で前年実績超えを果たした。
一方、2024年度の新車販売台数は、登録車が前年度比1.6%増の294万8294台と3年連続のプラス、軽自動車が同0.1%増の162万7411台と2年ぶりのプラス、トータルでの新車販売台数は同1.0%増の457万5705台と3年連続で前年実績を上回る。ただし、大台の500万台には5年連続で達しなかった。
2025年3月期のブランド別新車販売台数
登録車の2025年3月期のブランド別新車販売台数を見ていこう。前年実績を超えたのは、新型車のリリースおよび受注残の積極解消を図ったトヨタ自動車(前年同月比16.1%増の14万3686台)やマツダ(同38.4%増の1万5926台)、スバル(同19.4%増の1万1963台)、三菱自動車(同7.9%増の5828台)、そして昨年3月期は全車の出荷を停止していたダイハツ(同558.0%増の2145台)という5ブランド。
対して、新車効果に一服感が出たホンダ(同1.5%減の4万4879台)や日産自動車(同8.7%減の3万2964台)、レクサス(同3.0%減の8915台)、さらに中央発條の爆発事故の影響で一部生産ラインを停止したスズキ(同8.4%減の1万5155台)の4ブランドは前年実績を下回った。

一方で貨物車のブランドは、前月と同様にいすゞ自動車(同37.6%増の9250台)とUDトラックス(同32.1%増の1784台)がプラスを達成したものの、日野自動車は同5.6%減の4415台とマイナスに転じ、さらに三菱ふそうは同8.0%減の3461台と前年実績割れが続いた。
また、2024年度で見るとホンダ、スズキ、スバル、三菱自動車、いすゞ自動車、日野自動車、UDトラックスが前年実績超えを達成したものの、それ以外のブランドはマイナスに落ち込んだ。
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