【2位との差は縮まるものの…】トップはホンダNボックス 2025年4月期の軽自動車新車販売の車名別ランキング

公開 : 2025.05.09 06:05

軽自動車の新車販売はホンダNボックスが11カ月連続で首位となりましたが、2位につけるスズキ・スペーシアとの差が縮まっています。月間販売台数1万台超えは4車種と、前月から4車種減る結果となりました。

2025年4月期の軽自動車新車販売の車名別ランキング

全国軽自動車協会連合会は、2025年4月期における軽自動車新車販売の車名別ランキングを発表した。

2025年4月期 軽自動車通称名別新車販売トップ10

1位 ホンダNボックス:1万4868台
2位 スズキスペーシア:1万3336台
3位 ダイハツタント:8923台
4位 スズキ・ハスラー:7029台
5位 ダイハツ・ムーヴ:6683台
6位 スズキ・ワゴンR:6128台
7位 スズキ・アルト:4786台
7位 ダイハツ・ミラ:4786台
9位 スズキ・ジムニー:4578台
10位 三菱デリカミニ/eK:4325台

ダイハツの現行ラインナップ。
ダイハツの現行ラインナップ。    山本佳吾

2025年4月期の軽自動車の車名別ランキングは、ホンダNボックスが前年同月比0.5%減ながら1万4868台を販売して、11カ月連続でのトップに就く。

続く第2位には、2024年9月にアクティブ志向のギアを追加設定したスズキ・スペーシアが同6.4%増の1万3336台を販売して位置。トップのホンダNボックスとの差は、前月の7164台から1532台へと縮まった。

第3位には2024年10月に一部改良を図るとともに生産・出荷を本格再開したダイハツ・タントが同378.2%増の8923台を売り上げて入り、前月と同じくスーパーハイトワゴンがトップ3を占有する。

また、第4位には同6.3%減ながら7029台を販売したスズキ・ハスラーが前月から1つ順位を上げて入り、対して前月第4位のダイハツ・ムーヴは生産・出荷を本格再開して同2870.2%増を達成したものの台数では6683台にとどまって第5位にダウンした。

注目モデルの動き

受注残の解消に力を入れるスズキ・ジムニーは、前年同月比47.9%増の4578台を達成。

2024年11月に仕様変更を図るとともに生産・出荷を本格再開させたダイハツ・タフトは、同585.9%増の4088台を記録する。一方、三菱デリカミニは新車効果が一巡し、eKとの合算で同13.4%減の4325台と低迷。

ダイハツの現行ラインナップ。
ダイハツの現行ラインナップ。    山本佳吾

また、軽EVのカテゴリーでは日産サクラが同20.8%減の721台と苦戦し、三菱eKクロスEVも同22.4%増ながら82台の2桁台数にとどまる。対して、2024年10月にEVモデルのe:を発売したホンダNバンは既存モデルと合わせて同17.4%増の2110台とプラスを継続。

さらに、軽EVバンの三菱ミニキャブEVも同62.3%増の112台とプラスを回復した。そして、2月に安全装備の強化を図ったダイハツ・ハイゼット・トラックは同45.9%増の7864台を達成。

2024年12月に安全性能の向上を図ると同時に生産・出荷を本格再開させたダイハツ・コペンは同1148.1%増の337台、トヨタ・コペンは同335.3%増の74台を記録している。

なお、登録車と軽自動車を合わせた2025年4月期の車名別ランキングのトップ5は、トヨタ・ヤリスが4カ月ぶりの首位に立ち、3カ月連続で首位を守っていたホンダNボックスは第2位に陥落。以降はスズキ・スペーシア、トヨタ・カローラ、ダイハツ・タントの順で続く。月間販売台数1万台超えは4車種と、前月から4車種減った。

記事に関わった人々

  • 執筆

    大貫直次郎

    Naojiro Onuki

    1966年型。早稲田大学卒業後、自動車専門誌や一般誌などの編集記者を経て、フリーランスのエディトリアル・ライターに。愛車はポルシェ911カレラ(930)やスバル・サンバー(TT2)などのほか、レストア待ちの不動バイク数台。著書に光文社刊『クルマでわかる! 日本の現代史』、アシェット・コレクションズ・ジャパン刊『国産名車コレクション』シリーズなど。
  • 編集

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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