2025年版 自動車専門誌が選ぶ、最高のクーペ 10選 美しさと速さを求める魅惑的なクルマ

公開 : 2025.05.18 18:25

2. メルセデス・ベンツCLEクーペ

デザイン:8点 インテリア:7点 パフォーマンス:8点 乗り心地とハンドリング:8点 コスト:8点
長所:クーペボディのPHEVは希少 旧Cクラス・クーペよりも広い車内空間 Sクラスを彷彿とさせるエレガントなインテリアと先進技術
短所:2ドア車としてはコンパクトではない PHEVモデルではトランクスペースが小さい タッチパッドの操作とインターフェースは好みが分かれる
最大の特徴:長距離通勤に適している

メルセデス・ベンツのクーペの歴史をたどり、世代ごとに2ドアモデルを整理していくのは難しい。さまざまなクラスに属し、一部のモデルでは『CL』など異なる名称を採用しているためだ。このCLEクーペもその典型的な例である。

2. メルセデス・ベンツCLEクーペ
2. メルセデス・ベンツCLEクーペ

「スポーティさよりもラグジュアリーな側面を優先し、4人乗りの実用性、魅力、外観の良さも備わっている。このようなクルマが求められている今、まさに伝統的なメルセデスが復活した感がある」
――マット・ソーンダース、ロードテスト編集者

CLEクーペは、先代のCクラス・クーペだけでなく、大型のEクラス・クーペの後継車も兼任している。販売台数の減少によるものだ。

CクラスとEクラスのモデルラインを跨ぎ、エクステリアデザインはEクラスを彷彿とさせ、インテリアはCクラスそのものだ。

マイルドハイブリッド、プラグインハイブリッド、AMGの高性能エンジンなど、幅広いエンジンラインナップが揃っている。しかし、CLEは主に快適性と長距離ドライブを重視したスタイリッシュなクルーザーであり、BMWのライバルとは明確に差別化されている。

3. ポルシェ718ケイマン

デザイン:9点 インテリア:8点 パフォーマンス:10点 乗り心地とハンドリング:9点 コスト:8点
長所:ライバルを軽々と凌駕 卓越したステアリングフィール 長距離走行時の洗練性
短所:4気筒エンジンは特別感に欠ける オプションは慎重に選ぶ必要がある メンテナンスコストは低くない
最大の特徴:日常的に使用できる

718ケイマンは完璧なポルシェと言えるだろうか? 悪い選択ではない。718ボクスターと同じくミドシップレイアウトを採用し、実用性と高剛性を兼ね備えたハードトップモデルだ。

3. ポルシェ718ケイマン
3. ポルシェ718ケイマン

「718ケイマンSは、現在販売されているスポーツクーペの中で群を抜いて完成度が高く、ハンドリングの面でも、クランクの回転方法に関する若干の不安を克服するだけの十分な性能を備えている」
――マット・ソーンダース、ロードテスト編集者

絶妙なバランスと、後輪駆動車としては予想以上に限界での扱いやすさを備えたハンドリングにより、安全で楽しい日常のドライブカーとしてだけでなく、サーキット走行でも人気の選択肢となっている。

718ケイマンでは、定番のフラット6エンジンに代わり、理論上は維持費が安く信頼性の高いフラット4ターボエンジンが搭載されている。

残念ながら、このエンジンはサウンド面では物足りず、アイドリング時にはガタガタと荒い振動を伝える。

幸い、車両のその他の部分はこれまで以上に完成度が高く、直感的に操作でき、圧倒的な性能を発揮する。エンジンがアイドリングしている音を聞く暇もないほど、運転に夢中になるだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    キースWRジョーンズ

    Keith WR Jones

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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