2025年版 自動車専門誌が選ぶ、最高のクーペ 10選 美しさと速さを求める魅惑的なクルマ

公開 : 2025.05.18 18:25

8. BMW 2シリーズ・クーペ

デザイン:8点 インテリア:8点 パフォーマンス:8点 乗り心地とハンドリング:9点 コスト:8点
長所:伝統的なBMWファンのための1台 M240iは四輪駆動で価格も手頃 荷室スペースが広々
短所:見た目より大きい 後部座席が狭い M2を除けばオートマチック車のみ
最大の特徴:コンパクトなプロポーション

誤解のないように明記しておくと、ここでは後輪駆動で2ドアの2シリーズ・クーペについて取り上げており、前輪駆動で4ドアの2シリーズ・グランクーペではない。

8. BMW 2シリーズ・クーペ
8. BMW 2シリーズ・クーペ

「2シリーズは、通常のセダンやハッチバックよりもスタイリッシュで、前輪駆動の競合車よりも運転の楽しさを重視した日常使いのクーペだ」
――イリヤ・バプラート、ロードテスター

この2シリーズは、コンパクトで経済的で、楽しく運転できるクルマだ。0-100km/h加速は7.5秒で、エントリーモデルの220i Mスポーツでも、BMWらしいシャープな後輪駆動のハンドリングを楽しむことができる。

確かに、4万ポンド(約780万円)というのは決して安い金額ではないが、運転の楽しさを満たしてくれない平凡な電動SUVでももっと高額を請求してくる時代だ。

さらにパフォーマンスを求めるなら、2シリーズはその期待に応えてくれる。6気筒のM240i xドライブは、フラッグシップのM2の下位バージョンというわけではなく、独自の魅力を持つ選択肢である。

往年のBMWを楽しんだ人にとって、今日の2シリーズ・クーペは、そのコアバリューに最も近いクルマと言えるだろう。

9. ベントレー・コンチネンタルGT

デザイン:8点 インテリア:9点 パフォーマンス:10点 乗り心地とハンドリング:9点 コスト:7点
長所:驚異的なパフォーマンス 驚異的な燃費(状況に応じて) 豊富なカスタマイズオプション
短所:価格がますます高くなっている PHEVシステムにより重量が増す まだ「成金」の匂いが残る
最大の特徴:ラグジュアリー

2ドアの快楽主義、大排気量エンジン、長距離快適性を追求したベントレー・コンチネンタルGT。戦後にクーペが憧れの対象となった理由をそのまま体現しており、現在販売されている同種のクルマの中では希少な存在と言えるだろう。

9. ベントレー・コンチネンタルGT
9. ベントレー・コンチネンタルGT

ベントレーの新しいハイブリッドシステム(V8ターボエンジンと強力な電気モーターの組み合わせ)により、最高級仕様のW12を含む、過去すべてのモデルよりも高い出力数値を誇っている」
――スティーブ・クロプリー、編集長

このクーペは素晴らしい。2024年にプラグインハイブリッド・システムを導入し、力強いV8エンジンと組み合わせ、市街地での燃費とオープンロードでの性能を両立させている。トランスミッション内蔵の電気モーターだけで、BMW 220iの総出力を超えるパワーを発生する。

この超高級車が、大排気量エンジンを搭載し、0-100km/h加速3.2秒、長距離走行では約17.0km/lの燃費(バッテリー充電済みの場合)を実現するという事実は、まさに驚異的である。

オプションを含めて25万ポンド(約4800万円)近くするコンチネンタルGTだが、地域によっては税金をかなり安く抑えることができる。結局、W12がなくなったことも、誰も気にしなくなるのかもしれない……。

記事に関わった人々

  • 執筆

    キースWRジョーンズ

    Keith WR Jones

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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