2025年版 自動車専門誌が選ぶ、最高のオフロード車 10選 どんな地形でも頼りになる4WD

公開 : 2025.05.25 18:25

8. ダチア・ダスター4×4

デザイン:8点 インテリア:8点 パフォーマンス:7点 乗り心地とハンドリング:8点 コスト:10点
長所:コストパフォーマンスが依然として優秀 扱いやすく、快適なドライバビリティ 以前より車内が広くなった
短所:車載システムがややうるさい 一部で安っぽい印象が残る ディーゼルモデルが廃止された
最大の特徴:コストパフォーマンス

予算が限られている中で未舗装路を走りたいなら、ルノー傘下でルーマニアの自動車メーカーであるダチアのダスター4×4が優れた選択肢となる。新型は、以前ほど安価ではなくなったが、カテゴリーを問わず依然としてコストパフォーマンスが高い。

8. ダチア・ダスター4x4
8. ダチア・ダスター4×4

「ダチアの低価格クロスオーバーは、価格がほとんど変わらないにもかかわらず、より洗練され、運転しやすく、重要な部分で効率性が向上し、車内の雰囲気も格段に良くなった」
――スティーブ・クロプリー、編集長

オフロード装備に関しては、リスト内の他のモデルほど充実していないが、荒れた地形を自信を持って走れるだけの機能は備わっている。

四輪駆動システムはよくできており、舗装路では前輪駆動を選択でき、ホイールスピンを検知するとオートモードが後輪を自動的に駆動。ロックモードではトルクを前後50/50に配分し、トラクションを最大化する。

急勾配の登坂用に短い1速ギアと、下り坂での制御を助けるヒルディセントコントロールも備えている。

しかし、オフロードにおけるダスターの最大の特徴は、その十分な最低地上高と比較的軽い車両重量で、重いライバル車がスタックしてしまうような障害物も軽々と乗り越えることができる。

9. ランドローバー・ディスカバリー

デザイン:7点 インテリア:8点 パフォーマンス:8点 乗り心地とハンドリング:9点 コスト:8点
長所:ゆったりとしたドライバビリティ 使い勝手のいい7人乗り仕様 オフロード性能
短所:ライバル車の方が燃費が良い ライバル車の方がオフロード性能に優れている リアデザインは依然として違和感がある
最大の特徴:大人数での快適な移動

ここまで紹介したクルマのスペックを見て、なぜ5代目ランドローバー・ディスカバリーがもっと上位にランクインしていないのか、と不思議に思われるかもしれない。

9. ランドローバー・ディスカバリー
9. ランドローバー・ディスカバリー

「上品なディスカバリーは、今ではディフェンダーの影に隠れてしまっているが、依然として非常に楽しく、好感の持てるSUVだ」
――サム・フィリップス、常勤ライター

大まかに言えば、ディスカバリーは高性能なオフロード車だが、オンロードでも同等の快適性を備えており、他の追随を許さないオールラウンドなパッケージとなっている。どこへ行っても、安定感を保って穏やかに走ることができる。

ただし、非常に厳しい路面状況では、他車ほど力強さやグリップ力、粘り強さは見られない。それでも、荒れた道での運転がこれほど楽でストレスフリーなクルマはそう多くない。ランドローバーの先進的なテレイン・レスポンス・システムが多くの制御を担ってくれるため、ドライバーはディスカバリーを坂道や谷間まで運ぶだけで済む。

2021年モデルでは、ガソリンとディーゼルの新しい6気筒エンジン、改良されたサスペンション、新しい車載機能が追加された。

また、好感の持てる非常に多用途なクルマとしても高く評価されている。ただし、7人乗りの仕様であるため、構造的な都合によりPHEVモデルの用意はない。

記事に関わった人々

  • ジェームス・ディスデイル

    James Disdale

    英国編集部ライター
  • 林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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