北米の大地に眠るスクラップ寸前のクラシックカー 20選 戦前の希少モデルも ジャンクヤード探訪記

公開 : 2025.08.09 18:25

パッカード・クリッパー(1954年)

トランクには「53」と書かれているが、このパッカード・クリッパーは実際にはその1年後のモデルだと思われる。ルーフを見ると、まるで誰かがこのクルマを潰そうとして、最後の最後に気が変わったかのようだ。いずれにせよ、寿命は残りあとわずかだろう。

1954年は、パッカードが自社より規模の大きいライバル企業であるスチュードベーカーを買収し、スチュードベーカー・パッカード社を設立した年だ。

パッカード・クリッパー(1954年)
パッカード・クリッパー(1954年)

パッカード・クリッパー(1951年)

こちらも、ルーフに問題のある珍しいパッカードだ。リアのクロームパーツが欠けていることから、おそらく1951年の200デラックスだと推測される。200シリーズは、1951年と1952年にパッカードのエントリーモデルとして販売され、ラインナップ中で最も小型で、最も出力の低いモデルだった。1953年にクリッパーと改名された。

パッカードは1951年に約10万台を販売し、ヘンリーJ、リンカーン、フレイザー、クロスリーに次ぐ、米国で16番目に売れたブランドとなった。しかし、1956年には販売台数が1万台まで落ち込み、1958年に生産が終了した。

パッカード・クリッパー(1951年)
パッカード・クリッパー(1951年)

ビュイック(1937年)

ボディに書かれている通り、これは確かに1937年製のビュイックだと信じてもいいだろうが、美しいアールデコ調のグリルと特徴的なヘッドライトがないため、確信は持てない。このように古い車両が並ぶエリアをもっと詳しく調査したかったが、ジャンクヤードのオーナーに「時間内に退去しないと週末中閉じ込めるよ」と言われてしまったため、断念した。

ビュイック(1937年)
ビュイック(1937年)

ボルボ・アマゾン

ボルボ・アマゾンは1956年から1970年まで生産されたが、米国では1959年に発売された。3種類のボディスタイルのうち、最も希少なのは、特徴的な2分割のテールゲートを備えたステーションワゴンだ。総販売台数66万7791台のうち、ステーションワゴンは7万3220台のみ。アマゾンの約60%は輸出され、その相当数が米国に輸入された。

この個体は非常に良い状態に見え、4本のタイヤすべてに空気が入っている。

ボルボ・アマゾン
ボルボ・アマゾン

ジープCJ-5

このジープCJ-5は腐食がひどく、崩れかけているように見える。1970年から1975年の間に生産されたものではないかと推測する。燃料タンクが運転席の下ではなく後部に位置しているため、それより古いモデルではないことは確実だ。

ジープCJ5
ジープCJ5

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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