最近のレクサスってどうですか?LC後編【日本版編集長コラム#47】

公開 : 2025.09.14 11:45

サスペンションもタイヤもそれぞれいい仕事

車重は2050kgもあるにも関わらず、実にフットワークよく走る印象。前後マルチリンクのサスペンションとミシュラン・パイロット・スポーツS5のタイヤも、それぞれいい仕事をしている印象だ。残念ながら初期の印象をそれほど覚えていないが、恐らくは熟成が進んでいるはず。

そう思ったのは、渡辺敏史さんがLCの特別仕様車『ピナクル』の印象を『ドアストライカー基台の肉厚アップとダンパーセットアップの変更というごく小規模なマイナーチェンジ』しただけにも関わらず、驚くほどの変化があったと語られていたことだ。

開け放った雰囲気はアメリカ西海岸のロデオドライブが実に似合いそう。
開け放った雰囲気はアメリカ西海岸のロデオドライブが実に似合いそう。    平井大介

残念ながらお借りしたのが8月後半という酷暑の時期で、コンバーチブルのトップを開け放つ場面は少なかったが、自宅駐車場に止まっている『ソニッククロム』と呼ばれるガンメタのボディとレッドのソフトトップを眺めるのも気分がよかった。レッドを選んだ時だけ組み合わせが可能なダークローズのインテリアも、ある意味ベタではあるがいい塩梅だ。

それでもデキのいいシートクーラーに頼りながら、何度かオープンで走ることはできた。例えばマツダロードスターのようなライトウェイトスポーツカーとは違い、サイドウインドウの位置が高めなので、オープンで乗っていてもやはり安心感がある。

よくある例えになるが、開け放った雰囲気はアメリカ西海岸のロデオドライブが実に似合いそうで、冬のデトロイトとは真逆であるが、2012年に圧倒されたザ・アメリカを思い出させるものだった。

最近のレクサスってどうですか?

予定を大幅に上回る5回に渡って書いてきた『最近のレクサスってどうですか?』。SUV人気と電動化という大きな流れの中で、レクサスもそれに対応する必要があり、今もその変化の真っ只中にあることは肌感覚として理解できることができた。

トヨタは2024年3月に研究開発施設『Toyota Technical Center Shimoyama』の完成を発表しており、レクサスの開発もここに集約されていると聞く。愛知県豊田市と岡崎市にまたがるその規模はかなりのもので、今後の変化や進化も充分に予測できるというもの。

2024年3月に完成した研究開発施設『Toyota Technical Center Shimoyama』。
2024年3月に完成した研究開発施設『Toyota Technical Center Shimoyama』。    トヨタ自動車

個人的にはこの『下山』も取材してみたいと、今回の取材を通じて心から思うようになった。というわけで『最近のレクサスってどうですか?』と聞かれたら、『取材してみてますます興味がわいてきた』と答えたい。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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