出世作再販から衝撃のマニア作まで百花繚乱!第63回全日本模型ホビーショー【長尾循の古今東西モデルカーよもやま話:第12回】

公開 : 2025.10.22 12:05

アオシマ:塗装&接着剤不要『楽プラ』最新作

ずっと途切れることなく工作趣味を続けているファンならまだしも、「久しぶりにプラモデルでも作ってみようかな」と思い立ったリターン組やビギナーにとってハードルとなるのは、やはり塗装と接着。そこでビギナー&リターンモデラー向けに、両方とも不要のプラモデルとして開発されたのがアオシマの『楽プラ・スナップキット』です。

その内容は塗装&接着剤不要、少なめのパーツ点数なのにとてもリアル、という欲張ったもの。一部のコアな模型工作ファンの中には『お手軽すぎ?』なんて意見もあるやなしや。しかし市場の需要は間違いなくあったようで、アオシマ・ブースでは1/32、1/24というふたつのラインで多数の楽プラの新作が発表されました。

塗装&接着剤不要、少なめのパーツ点数が特徴のアオシマ『楽プラ・スナップキット』。
塗装&接着剤不要、少なめのパーツ点数が特徴のアオシマ『楽プラ・スナップキット』。    長尾循

楽プラは新旧国産車や最新のランボルギーニといった人気車種に加え、はたらくクルマや欧州産クラシックカーにもそのラインナップを拡大中で、フォルクスワーゲンの23窓バスやフェラーリ512BB(こちらはまだ文字予告のみ)なども近日リリース予定。今や同社の基幹シリーズとして、おじさん世代のファンもロックオンする展開を見せています。

トミーテック:衝撃の『ダットサン・ベビィ』

こちらはトミーテックのブースで見つけた衝撃の新製品、『トミカリミテッド・ヴィンテージ』の新作『こども自動車ダットサン・ベビィ』。よほどコアな日産マニアでもなければ知らないであろう、大昔の遊園地の乗り物です。

1965年に開園した神奈川県の『こどもの国』に対し、日産が100台納品したという小さな子供用自動車で、199cc単気筒、変速不要のトルコン車となります。今回はこどもの国開園60周年を記念して実現したトミカリミテッド・ヴィンテージとのコラボレーション企画とのことです。

トミーテックはブースに『こども自動車ダットサン・ベビィ』の実車を展示。
トミーテックはブースに『こども自動車ダットサン・ベビィ』の実車を展示。    長尾循

しかし、現存する貴重な実車とともにこのようなクルマの1/64ミニカーを堂々と市販化までこぎつけるとは、さすが自他共に認めるイカれたクルマオタク集団(注:最大限の褒め言葉です)、トミカリミテッド・ヴィンテージ開発スタッフ。まさに天下無双の企画力であります。

ちなみにこのトミカリミテッド・ヴィンテージを展開しているのが、ホビー系アイテムに特化した商材を担う『タカラトミー』傘下の『トミーテック』。もともとの、お馴染み『トミカ』と『トミカリミテッド』を展開しているのがタカラトミー本体という役割分担となっています。BMWアルピナみたいな関係? ちょっと違いますかね。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    長尾循

    Jun Nagao

    1962年生まれ。企画室ネコ時代を知る最後の世代としてモデル・カーズとカー・マガジンの編集に携わったのち定年退職。子供の頃からの夢「クルマと模型で遊んで暮らす人生」を目指し(既に実践中か?)今なおフリーランスとして仕事に追われる日々。1985年に買ったスーパーセブンにいまだに乗り続けている進歩のない人。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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