最もバッジエンジニアリングされたクルマ 36選(前編) 中身は同じなのに名前が違う?

公開 : 2025.11.01 11:25

トライアンフ・アクレイム(1981年) – 2車種

英国の自動車メーカーであるブリティッシュ・レイランドは1979年、ホンダと新型車の販売で提携を結んだ。ブリティッシュ・レイランドのトライアンフ・ドロマイトは旧式化が進んでいたため、ホンダ・バラードをリバッジし、トライアンフ・アクレイム(写真)として販売したのだ。

エンブレムを除けばトライアンフ製部品は一切使われておらず、同社史上最も信頼性の高いクルマとなった。だが、トライアンフの旧車イベントにこのアクレイムで現れるのは相当な勇気がいることだろう。

トライアンフ・アクレイム(1981年) - 2車種
トライアンフ・アクレイム(1981年) – 2車種

ランドローバー・ディスカバリー(1993年)- 2車種

1990年代初頭、ホンダは四輪駆動車の必要性を認識し、ランドローバーから初代ディスカバリーのライセンスを取得し、日本とニュージーランドでクロスロード(写真)として販売した。これはホンダが生産した唯一の量産V8エンジン車である。2007年、ホンダは自社開発した2代目クロスロードを導入した。

ランドローバー・ディスカバリー(1993年)- 2車種
ランドローバー・ディスカバリー(1993年)- 2車種

ランチア・デルタ(2011年)- 2車種

フィアットクライスラーと合併した際、ブランドの濫用が始まった。まず英国市場向けにランチア・デルタとランチア・イプシロンがクライスラーとしてリバッジされ、無謀なプレミアム価格が付けられた。続いてクライスラー200(写真)とグランドボイジャーがランチアとしてリバッジされ、前者はフラビアとして販売された。

いずれも著しく失敗に終わった。

ランチア・デルタ(2011年)- 2車種
ランチア・デルタ(2011年)- 2車種

サーブ9-2X(2005年)- 2車種

2005年、サーブは本来登場するはずのなかったステーションワゴンを発売した。サーブ9-2Xは、GMがサーブとスバル(富士重工業)の株式を保有していたために生まれた。実質的にスバル・インプレッサのリバッジモデルに過ぎない。約1万台の9-2Xが生産されたが、わずか2シーズンで生産終了となった。

サーブ9-2X(2005年)- 2車種
サーブ9-2X(2005年)- 2車種

オートザムAZ-1(1992年)- 2車種

マニア向けのモデルだが、オートザムAZ-1(写真)はマツダがオートザムから販売していた軽スポーツカーだ。開発にはスズキも深くかかわっており、スズキ製の部品が多く使われている。それもあって、スズキはキャラという名称で販売していた。

オートザムAZ-1(1992年)- 2車種
オートザムAZ-1(1992年)- 2車種

オペル・オメガ(1996年) – 3車種

GM欧州部門がオペルとヴォグゾールから同じクルマを販売するのは予想通りだったが、このクルマが海を渡ってキャデラックのエンブレムを付けることになるとは予想外だった。発想は単純だ。GMは広くて快適な、ドイツ車に対抗できるエントリーモデルを必要としていた。ならばGM自身がドイツ車を販売すれば良いのではないか、というものだ。

カテラ(写真)の売れ行きが振るわなかった時、GMは幸いにもビュイックやオールズモビルなど他の米国ブランドのエンブレムを付けるという誘惑に耐えた。

オペル・オメガ(1996年) - 3車種
オペル・オメガ(1996年) – 3車種

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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