マッスルカー的な剛腕さ:ヴァンキッシュ

グランドツーリングを謳歌するなら、アストン マーティン・ヴァンキッシュかフェラーリ12チリンドリが望ましい。2台とも見惚れるスタイリングと、大排気量のV12エンジン、豪奢なインテリアで構成されている。

しかし共通点は、表面的な部分でしかない。ヴァンキッシュへ乗ると、横に長いフロントガラス越しの視界がやや狭く、大きさを実感してしまう。湿った路面でアクセルペダルを半分以上倒すと、即座にトラクション・コントロールが介入してくる。

手前からランボルギーニ・レヴエルトと、アストン マーティン・ヴァンキッシュ
手前からランボルギーニレヴエルトと、アストン マーティン・ヴァンキッシュ

本来のポテンシャルを、実環境で召喚することは簡単ではない。とはいえ、自然なステアリング・レシオとタイトな姿勢制御で、驚くほど意欲的に連続するカーブを駆け巡れる。放たれるサウンドは、何時間でも浴びていたい。

「12チリンドリより運転姿勢はベター。パワーも扱いやすいといえます。現実的な速度域での、マッスルカー的な剛腕さが特長ですね」。ソーンダースが端的にまとめた。

この続きは、BBDC 2025(3)にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 執筆

    ジェームス・ディスデイル

    James Disdale

    英国編集部ライター
  • 撮影

    マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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