70周年の歴代最大ミーティング アルピーヌ・マニア ディエップへ集う(1) 起源はルノー4CV
公開 : 2025.08.24 17:45
ルノー4CVが起源のアルピーヌ ジャン・レデレ氏の創業から70周年 A110は初の世界ラリー選手権で優勝 ディエップで開かれた過去最大のミーティング 参加車の一部をUK編集部がご紹介
もくじ
ールノー4CVが起源 2025年に設立70周年
ーディエップへ集合した1000台以上のアルピーヌ
ーA110は初の世界ラリー選手権で優勝
ーケータハムとの共同で進んだ新型A110
ーディエップに準備中のアルピーヌ博物館
ルノー4CVが起源 2025年に設立70周年
アルピーヌの始まりは、ルノー4CVにあった。フランスでルノー・ディーラーの経営を始めたジャン・レデレ氏は、否応なしにトランスミッションの経験値を高めていった。747ccエンジンの、馬力向上を考えるようになった。
速いルノーを追求し出した彼は、4CVのシャシーへ軽いクーペボディを架装。フランス北部のディエップを拠点にアルピーヌを立ち上げ、象徴的なスポーツカー・ブランドの1つへ成長させた。

公式の統計では、これまでに生産されたアルピーヌは約4万5000台。その半分以上、約2万5000台は直近8年間に作られた、新しいA110が占めている。
過去に20年ほどの休眠期間を挟んだが、現在のアルピーヌは最も上り調子にある。バッテリーEVのA290も登場したばかり。ブランドの規模は大きくないが、熱烈なマニアは少なからず存在する。そして、2025年に設立70周年を迎えた。
ディエップへ集合した1000台以上のアルピーヌ
これを記念し開かれたのが、過去最大のオーナーズ・ミーティング。なんと、ディエップへ集合したアルピーヌは1000台以上。その割合は世界の2.5%を超え、ほぼすべての種類のモデルが一堂に会している。
会場の中心には、仮説ミュージアムも設営。デザイナーのジョヴァンニ・ミケロッティ氏がスタイリングを手掛けた、プロトタイプも出展された。これは、4CVのシャシーへスポーティなボディを被せたブランド初のモデル、A106になった。

以降の歴史を振り返ると、ルノーは1956年にドーフィンを発売。845ccエンジンの利用が可能になり、A108が誕生する。ロータス・エランに似たバックボーンシャシーが開発され、2シーターのクーペボディに加えて、2+2やカブリオレも設定された。
レデレは、コストへ配慮。シャシー関連の部品を簡素なボックス構造にするか、ルノー由来のプレス品を用いるよう務めた。その結果、安価に独自モデルの提供が可能になった。
A110は初の世界ラリー選手権で優勝
ルノーの進化に合わせて、アルピーヌも改良を重ねた。伝説的なA110は、1963年の発売。エンジンの排気量が増やされ、ラジエーターが後方へ移動するなど、ルノー8の設計へ寄せられている。
工場は、A108の生産でブラジルへ展開。さらにA110の生産では、スペインとブルガリアに加えて、メキシコにも進出した。

ご存知の通り、A110はラリーへ参戦し早々にクラス優勝。1971年と1973年のモンテカルロ・ラリーでは総合優勝を奪うほか、FIAが新たに立ち上げた世界ラリー選手権としても、第1回となる1973年に総合優勝の快挙を成し遂げている。
活躍へ注目したルノーは、アルピーヌを買収し、ルノー5 アルピーヌが発売される。これと前後し、1971年にはアルピーヌA310が登場。1977年にプジョーとボルボとの共同開発エンジン、PRV V6ユニットを獲得し、6年間併売されたA110の生産は終了した。












































































































